平成29年度第1回理事会及び第55回通常総会
組織力をパワーに!
「店内一律全面禁煙」の法律化阻止を誓う

   

署名活動の訴求力は効果大
 平成29年6月12日(月)、さいたま市の大宮ソニックシティで、平成29年度第1回理事会及び第55回通常総会が開催されました。
 冒頭、開催県を代表して埼玉県の飯野理事長より歓迎の挨拶があり、続いて森川進会長より、「埼玉飲食組合の皆様には、一年間に及ぶ準備を大変ありがとうございました。生活衛生16業種が合同で、2月〜3月に“受動喫煙防止の環境は一律に原則建物内禁煙を課すのではなく、各店舗で選択できる仕組み”を求め署名活動を展開し、116万数千の署名を集めました。医師会も全面禁煙の署名活動をしたそうですが、集まったのは3万数千程度。厚生労働大臣に対しても相当な訴求力になったと思います。我々が結束したら、大きな力になることを実感しました。飲食店をおろそかにできない、要望もしっかり受け取らなければならないと印象づけることができました。今秋の国会に向けて、気を引き締めてのぞみましょう」と挨拶がありました。

「ネクシィーズのレンタルシステム」導入を促進
 森川会長を議長として審議に入りました。第1号議案「平成28年度事業報告の承認を求める件」では、▶組織拡充対策事業として、地域行政との連携を図りながら新規開業者等の組合加入を促進。毎年11月の生活衛生同業組合活動推進月間事業を最大限に活用。組合加盟店表示「健康家族応援店」の配布が完了したので、店舗での掲示の徹底をお願いしたい。▶生活衛生関係融資事業では、生活衛生融資貸付実績が平成28年度貸付計画額1、150億円のうち65%の水準の貸付実績となり、対前年度より伸長。新規創業者支援制度も日本政策金融公庫の協力で、組合と連携強化しながら組織拡充の一助となる方策を打ち出した。▶会員特典事業では、会員証の付加価値を高めるため、業務提携の促進に努めてきた。2015年2月より省エネ対策事業としてスタートしたネクシィーズ社との業務提携で、独自のレンタルシステムによりLED照明交換に加え業務用機器を促進した結果、3月末時点で約1、049件に達した。今後、業務用冷蔵庫や空調設備等にレンタル事業を広げていくことで、各組合員の経費の削減と全飲連の収入増にもつながる。▶受動喫煙防止対策では、平成28年10月に厚生労働省より法案のたたき台が示されるや、過度な一律の規制について、生衛中央会をあげて反対を主張。今年1月には550名を超える関係団体との共催による「決起集会」や2月〜3月にかけて分煙社会をめざす全国的な「署名活動」を展開。引き続き店内喫煙環境を店頭表示するステッカー等の貼付を徹底していく。以上、小城専務より報告がありました。
 続いて、第2号議案「平成28年度収支決算報告の承認を求める件」、第3号議案「平成28年度会計監査報告の承認を求める件」、第4号議案「平成28年度剰余金処分案の承認を求める件」、第5号議案「平成29年度運営資金借入案の承認を求める件」の説明が行われました。
 第6号議案「平成29年度事業計画案の承認を求める件」では、高崎市で今年3月に行われた第3回理事会で承認されていることから、簡単な説明が行われました。

法案成立を阻止 各組合に陳情活動を求める
 第7号議案「その他」で、受動喫煙防止対策を強化する健康増進法改正案について説明がありました。今国会での成立が事実上流れたことを受け、森川会長に上京していただき衆参両院の国会議員、20か所近くに陳情に回りました。また、大阪の亀岡理事長は、大阪選出の自民党厚生労働部会長の渡嘉敷奈緒美氏に働きかけ、業界への理解を得ました。
 森川会長は「生活衛生16団体の政治連盟の委員長を承っているので、中央会の専務、事務局長、小城専務の4名で陳情活動を展開しました。厚生労働大臣や厚生労働省、医師会が非常にかたくなな態度を崩しません。飲食店に営業許可証を発布しておいて、飲食組合に加入している店は2割もない。8割強はアウトサイダーで、我々の組合員が衛生指導員として指導に当たっているというのに、行政側は何も担っていない。こういった状況を厚生労働大臣に訴えました。営業許可証を取得したら、飲食組合に入会するような仕組みを作り、衛生的で安心安全な店舗営業の確立をめざしたい。皆さんも、折々に地元の政治家に働きかけ、気運を高めていただきたい」と述べました。
 第1号議案から7号議案の審議が行われ、全て満場一致で承認されました。

通常総会で3組合の新理事長あいさつ
 次に第55回通常総会に移り、第1号議案「退任による理事の選任の承認を求める件」で、京都府飲食業組合理事長に牧野順二氏、広島県飲食業組合理事長に千玉敏之氏、山口県飲食業組合理事長に青木光海氏が就任する旨が報告され、承認されました。
 第2〜第7号議案は、第1回理事会で一括上程され承認されました。
 第8号議案「その他」で、小城専務が1年間非常勤で全国中央会及び全国指導センターの専務理事を兼任する旨の報告があり、承認されました。
 以上、全ての議案が検討され、満場一致で承認されました。