全飲連創立55周年記念埼玉県大会開催

組合員一丸となって飲食業界の声を政治に届ける
過度な規制の受動喫煙防止強化対策に断固反対

 

(右)森川 進 全飲連会長 (左)飯野 健三 大会実行委員長  

 『彩食・彩飲・ちょっと驚き埼玉県』をキャッチフレーズに、全飲連創立55周年記念埼玉県大会が、平成29年6月13日(火)、さいたま市大宮ソニックシティ大ホールで、盛大に開催されました。
 オープニングアトラクションとして、秩父屋台囃子研究会「酔鼓連」の人たちによる太鼓演奏が披露されました。「秩父夜祭」として知られている、埼玉県秩父市の秩父神社例大祭に、笠鉾・屋台を曳行する6つの屋台町に伝えられ、例大祭の当日、巡行する笠鉾・屋台の中で演奏されるのが秩父屋台囃子です。

■華々しく盛大に開会
 宍道榮一郎大会委員長(鳥取県理事長)の開会宣言によって開幕した埼玉県大会。都道府県代表者紹介で、司会者が各代表者の名前を読み上げると、都道府県組合の組合員から大きな歓声が上がり、それぞれの組合の団結ぶりがうかがえました。
熊本県飲食業組合の水野理事長より、「熊本地震の際は、義援金や応援をいただき、誠にありがとうございました。昨年の富山県大会には地震直後ということもあり、2名の参加でしたが、今年は20数名で参加することができました」と、まだ復興半ばですが元気で頑張っているとの挨拶があり、会場から拍手が送られました。
 また、全飲連の発展にご尽力いただいた田中清三様(元中央会理事長、元全飲連会長、元大阪府理事長)、中島康介様(前秋田県理事長)、石川東功様(前埼玉県理事長)、竹下和生様(元熊本県理事長)、市野直春様(前東京都理事長)など、会場にお越しいただいた歴代の全飲連会長や副会長の紹介がありました。

■全飲連の存在意義に触れる挨拶
 埼玉県青年部の手により入場した全飲連大会旗が、飯野健三大会実行委員長の手から森川進会長に渡され、国歌斉唱、全飲連や飲食業界の発展に尽力された物故者への黙祷と、進行しました。
 飯野健三大会実行委員長(埼玉県理事長)より、「本日は埼玉県にお越しくださり、誠にありがとうございます。私たちの業界は、家族団欒の場、社交の場、接待の場という大きな役割を担っています。飲食店の元気なくして街の活性化はありません。本大会を契機に、全国の皆様が一丸となって世の中を元気にしていきましょう」と挨拶がありました。
 続いて森川進会長より「ご多忙の仲、皆様には全飲連創立55周年記念埼玉県大会にご出席を賜り、厚く御礼申し上げます。多年にわたり組合運営にご尽力いただきました組合関係各位には深く敬意を表します。小規模零細企業が中心の当連合会におきましては、大手中堅飲食店との競争、国民の安心安全の意識や健康志向の高まり、さらには人材確保等の問題もあり、飲食業界を取り巻く経営環境は依然として厳しい状況が続いています。全飲連と致しましても組織拡充に全力を傾けており、毎年11月に全国規模で行われる活動をより強化しています。かねてより受動喫煙防止対策として、分煙推進活動を実施していますが、現在政府より示されました飲食店での原則国内全面禁煙とする過度な規制となる受動喫煙防止強化対策では、中小飲食店の経営に影響が懸念される中、全国的な署名活動にもご尽力をいただきました。店内の喫煙環境表示ステッカーの貼付率を高めるための諸事業を積極的に展開しています。こうした背景からも、本大会を開催することで飲食組合の存在価値を内外にアピールし、問題解決のための情報共有ができることを、大変有意義と感謝しています」と挨拶がありました。
 続いて、来賓を代表して厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生課長・榊原毅様(厚生労働大臣・塩崎泰久様代理)、埼玉県副知事・奥野立様(埼玉県知事・上田清司様代理)、衆議院議員自由民主党組織運動本部長・山口泰明様、埼玉県議会議長・小林哲也様、(一社)全国生活衛生同業組合中央会事務局長・伊東明彦様、㈱日本生活金融公庫常務取締役・岡部修様よりご祝辞をいただきました。

■192名の組合員と5組合支部を表彰
 厚生労働省医薬・生活衛生局長表彰受賞者が30名、(一社)全国生活衛生同業組合中央会理事長感謝状受賞者が39名、全飲連会長表彰受賞者が129名。また、地域における社会福祉活動に尽力し、飲食業界の地位向上に寄与した組合支部や団体に贈られる全飲連会長特別感謝状が、5組合支部にそれぞれ授与されました。受賞者を代表して埼玉県組合の細谷幹夫氏が「今後も飲食業界並びに組合発展のために努力することを誓います」と謝辞を述べました。
 次に、前回開催県である富山県に感謝状と記念品が贈呈され、浦野三智男富山県理事長が謝辞を述べました。

■大会宣言・受動喫煙防止対策の決議
 河本敏明全飲連副会長(岐阜県理事長)による大会宣言決議に続き、『受動喫煙防止対策推進にかかる決議』が、森川会長によって発表されました。
 全飲連は受動喫煙防止対策推進に当たり、次の共通認識を持ち、取組み方針に基づいた各種施策を推進するとしました。

 
  「全飲連共通認識」
○飲食業における受動喫煙防止対策においては、消費者の多様なニーズを踏まえ、施設の態様や職場の実状を踏まえた対策を、国民・飲食業者、それぞれが自由に選択可能な枠組みであるべき。
「取組み方針」
○行政・政治・企業等に対し、各々の役割を認識し、かつ、強みを最大限活かし、全飲連共通認識に理解を求める対話活動を実施していくこと。
○国民が安心して自由に飲食店を選択可能とする社会の構築のために、施設内の受動喫煙防止対策の情報を国民へ提供すること。
○施設の態様や職場の実状を踏まえた、効果的な受動喫煙防止対策の推進を早期に検討・実現すること。
○本決議においては、新たな受動喫煙防止対策に係る関連法令が施行されるまでは変更せず、不断の決意を持って取り組むこと。

「全飲連共通認識」
○飲食業における受動喫煙防止対策においては、消費者の多様なニーズを踏まえ、施設の態様や職場の実状を踏まえた対策を、国民・飲食業者、それぞれが自由に選択可能な枠組みであるべき。
「取組み方針」
○行政・政治・企業等に対し、各々の役割を認識し、かつ、強みを最大限活かし、全飲連共通認識に理解を求める対話活動を実施していくこと。
○国民が安心して自由に飲食店を選択可能とする社会の構築のために、施設内の受動喫煙防止対策の情報を国民へ提供すること。
○施設の態様や職場の実状を踏まえた、効果的な受動喫煙防止対策の推進を早期に検討・実現すること。
○本決議においては、新たな受動喫煙防止対策に係る関連法令が施行されるまでは変更せず、不断の決意を持って取り組むこと。

■次回開催は大阪府
 大会のエンディングでは、原田啓助全飲連副会長(東京都)より、次回の全国大会開催地が「大阪府」であると発表されました。平成30年(2018)6月13日(水)、大阪府立国際会議場メインホールが会場となります。大阪府飲食組合から大応援団が登壇し、「文化芸術が香る大阪の中心・中之島で上質なおもてなしでお迎えします。“世界へまいど。食の大阪たべてんか!”をキャッチフーズに盛り上げていきます」と、亀岡育男大阪府理事長が挨拶し、大勢の参加を呼びかけました。
 そして、大会旗が飯野大会実行委員長から森川大会会長の手を経て、亀岡理事長に手渡されました。
 最期に開催県埼玉県の岡安貢副理事長より閉会の言葉が述べられ、感謝と労をねぎらう気持ちのこもった拍手が会場いっぱいに響き、創立55周年記念埼玉県大会が終了しました。

 

■同時開催の埼玉県物産展示即売フェア
 大会会場となった大宮ソニックシティの特設会場では13日(火)の11時〜17時まで、物産展示即売フェアが開催されました。会場では五家宝の実演販売をはじめ物産品の販売、秩父名物みそぽてと、こうのす川幅うどん、北本名物そばコロッケ、東松山名物みそだれやきとり、青年部のアルコール販売など数々のブースが設けられ、あいにくの雨にもかかわらず、大勢の組合員で賑わいました。