平成27年度 第3回正副会長会議・理事会
受動喫煙防止対策法案の動きが活発に
法規制回避に向け、全飲連独自の改善策を徹底化

 「平成27年度第3回正副会長会議・理事会」が、平成28年3月24日(木)に東京都港区のホテルメルパルク東京において開催されました。正副会長会議の後、特別セミナーをはさんで理事会となり、42名の理事のうち39名の出席を得て審議が行われました。
 冒頭、森川進会長より挨拶があり「組合員の減少率が下がってきたのが嬉しい知らせです。“食の安心安全を担う”全飲連の組合員であることが一目でわかるよう、店舗に貼付する加盟店プレートと、店内の喫煙環境が一目でわかるステッカーを全国に配布したので、店舗への貼付の徹底をぜひお願いします」と要請しました。また、「各都道府県の保健所の飲食組合への理解と協力が進んでいます。組合のパンフレットなどを、新規飲食店が手続きをする際に、積極的に配布してピーアールしていただいています」と、保健所との連携で、組合員の減少に歯止めをかけ、増加に転じたい意向を示しました。

 

 審議に入り、第一号議案の「平成28年度事業計画案」(2頁参照)についての説明が、小城専務よりありました。その後、河本事業委員長より〈全飲連加盟店プレートについての経過報告〉があり、「厚生労働省の平成27年度生活衛生活動推進月間の実施を受け、食を提供する者の自覚と責任を込め “食の安心安全を啓蒙するプレート”を10万枚作成しました。全飲連を10万人規模に戻すという意気込みを持った事業です。組織が充足していないと、対外的にも大きな力となりません。この事業を最大限活用していくために、ご協力ください」と呼びかけました。そして、岐阜県飲食組合での取り組みとして、プレートの作成を機に、自治体の首長や報道関係者等に、全飲連や岐阜県飲食組合の組織や活動を積極的に伝えているという話がありました。
 第一号議案の「平成28年度事業計画案」、第二号議案の「平成28年度収支予算案」について審議が行われ承認されました。
 第三号議案「第54回全国富山県大会について」では、大会実行委員長の浦野富山県理事長から、大会への参加申込状況や、大会スローガン、大会宣言が発表されました。
 そして、宍道大会委員長より、全国大会の開催地として、今年は富山県、来年は埼玉県、2年後に大阪府、3年後には沖縄県が名乗りを挙げていると報告があり、承認されました。
 続いて、第四号議案の「次期役員改選について」では、前田総務委員長より「正副会長会議において、任期満了となる森川会長の留任が、満場一致で可決されました」と説明があり、改めて理事会で承認されました。
 第五号議案「第24回参議院議員通常選挙の推薦候補者について」は、自由民主党公認候補の大江康弘氏(和歌山県出身)より挨拶がありました。
第六号議案のその他
1.受動喫煙防止対策関連の進捗について」は、小城専務より「全飲連のホームページで、組合員店舗の喫煙環境情報の検索を充実させるため、各都道府県組合に名簿の提出をお願いしていますが、なかなか進まないのが現状。JTの薩野氏より、改めて店舗データ記入のひな型と質問があった場合の問答集を用意しました」と説明がありました。
2.潟lクシィーズとの提携内容の拡大について」では、消費電力やCO2の削減に効果の高いLEDを毎月のレンタル料のみで手軽に導入することができ、組合員の間でも普及している旨が報告されました。さらに今回は、蛇口に取り付けるだけで使用感を変えずに水道水を50%削減する節水装置や、フロンガスをもらさない業務用冷凍庫・冷蔵庫、エアコンの取扱も潟lクシィーズの佐々木氏より紹介されました。
 その他、島根県の石川理事長より「よく“組合員のメリット”という言葉を聞きますが、それよりも“魅力のある組合”という視点で、組織づくりを考えたい。意欲のある若手経営者は飲食業界に大勢います。彼らの組合加入を促進するには、例えば先輩の知恵がつまった経営に活かせるノウハウなどが、見やすく、面白く、発信されているようなホームページの作成が一つ」といった意見があり、「柔軟な発想での前向きなご意見は大変有り難い」と森川会長は感謝の気持ちで応じました。
 全ての議案は審議を経て承認され、理事会は終了。懇親会へと会場を移しました。