大阪からレポート
●大阪府飲食業生活衛生同業組合日本政策金融公庫・ぐるなびと三者の
コラボで経営セミナー宴会・グルメ情報検索サイトを運営する株式会社ぐるなび。毎月2,800万人のぐるなび利用者がぐるなびでお店を選ぶ際に、どのような経路でお店を検索し、来店まで至っているか…毎月2,800万人の利用者の足跡をたどることによって、集客のためのデータベースを収集・構築しています。このデータベースを基に、飲食店の販促に必要なノウハウを提供するセミナー「ぐるなび大学」を開催しています。
大阪府飲食業組合では、このぐるなびと日本政策金融公庫との三者の連携で、10月22日に「経営セミナー」を開催しました。
セミナーの冒頭で、亀岡理事長は「経営者の方々には安定した経営をめざしていただきたいと願い本日のセミナーを企画しました」と挨拶しました。
第一部では「事業計画策定のポイントと各種融資制度について」日本政策金融公庫大阪創業支援センターの永井俊二氏から“なぜビジネスプランをつくるのか?”大切な目的は「頭の中の整理、これで成功の確率が高まる」、コンセプト「誰に・何を・どのように」を落とし込むのか、具体例を挙げて説明がありました。
第二部は、ぐるなび大学インストラクターの藤川充昭氏から「外食産業の現状と今後の展開について」の講義があり、外食業界は小売業と熾烈な競争をしていますが、価格で競争するのではなく“価値”で競争しなければなりません。お店のメニューにもコンセプトが必要で、“ウリの商品”と“おすすめ商品”には違いがあり、“ウリの商品”は、本質がぶれてはいけません。また、おすすめの商品は、季節感があったり、明確なコンセプトが必要であったりするなどのお話や、外食産業人口がこの10年で10%減り、それに伴い売り上げも10%の削減となることが予想されるというお話がありました。後半は忘年会のピーク日、客単価、組数について統計推移をもとに、具体事例の説明がありました。
大阪府飲食組合では、「ぐるなび大学大阪会場」での講座なども案内しているほか、新規加入の組合員のぐるなびへの登録・掲載などを「組合加入」のメリットとするなど、ぐるなびとの連携を深めています。
静岡からレポート
●静岡県飲食業生活衛生同業組合(静岡支部)火にかけると噴火する!?
静岡支部考案の「富士山静岡鍋」日本のシンボルで、静岡の誇りともいえる世界文化遺産「富士山」。その富士山に見立てた「富士山静岡鍋」を静岡県内の多くの飲食店で見かけます。静岡県産の食材を使い、地産地消をPRしたお店の名物メニューと、雪の積もった富士山頂上の空気穴から調理中に蒸気が上がる様子は圧巻で、料理を待つ時間も話に花が咲きます。
この「富士山静岡鍋」は、タジン鍋の形状に似た土鍋で、蒸し料理・鍋料理・麻婆豆腐・ビビンバ・パエリア・アクアパッツアなど多彩な料理に使用できます。ある店では、静岡県産の豚肉・野菜がたっぷりの蒸し鍋&シメのラーメンや、餃子の下に野菜を敷き詰めた蒸し餃子、湯豆腐、おでん鍋などのメニューで人気だそうです。
この鍋は、2009年富士山静岡空港の開港を機に静岡県飲食組合静岡支部が考案し、組合協力会社の静岡市内の日吉屋さんが作成・販売を担当しています。
サイズは大中小の3種類あり、1個 大3,900円、中2,600円、小2,000円(消費税・送料別途)で販売していますので、使ってみたい方は左記にお問い合わせください。
■日吉屋(業務用食器・漆器・ガラス・調理道具・厨房機器の卸売販売)
静岡市葵区千代田7―6―18
電話:054―262―8844
愛媛からレポート
●愛媛県料飲業生活衛生同業組合
(松山中央支部・伊予支部・新居浜支部)伝統行事の収穫祭“いも炊き”
運営を組合員が支える
愛媛県の郷土料理に“いも炊き”というものがあり、秋に月見を兼ねて屋外で大勢集まって宴会をするときの主役の料理です。だしの入った大鍋に里芋や鶏肉、しいたけ、ニンジン、ゴボウ、こんにゃく、ネギ、うどん、瀬戸内タコなどを入れて煮たもの。土地の神に新芋を供えて、その年の収穫に感謝し、翌年の豊作を祈願するという風習が由来とされています。
地元の人たちが季節の風物詩として楽しみにしている“いも炊き”の運営を行っているのが、愛媛県飲食組合の3支部の組合員さんたちです。
材料費など必要経費は、参加費1名1、600円〜1,800円をいただいてまかなっています。大鍋を囲む酒宴に大勢の笑顔が咲くと、飲食業で培ったサービス精神が大いに刺激され、やりがいにつながっているようです。
●松山中央支部
重信川のほとりで開かれる“いも炊き”は「伊予の国水軍太鼓」の演奏や「阿波踊り」「沖縄琉球太鼓」など様々な催しが行われにぎやかです。
●伊予支部
五色浜海浜公園内で行われ、美しいサンセットが見られます。源平合戦の時代に平家の5人の姫が身を投じて五色の石になったという伝説にちなみ、“いも炊き”には五色のかまぼこが使われています。
●新居浜支部
四国沿岸のほぼ中央部に位置する新居浜市は自然環境に恵まれた景勝地。海の幸、山の幸に恵まれた“いも炊き”が堪能できます。
ぜひ一度伺ってみたいものですね。
福岡からレポート
●福岡県飲食業生活衛生同業組合料飲店の5つの組合がタッグを組み組織力アップ
内容充実の会報誌は新規獲得にも有効
福岡県では、昭和56年9月に「料理」「飲食」「社交」「喫茶」「すし」の5つの組合をまとめる組織として「福岡県料飲業生活衛生組合連合会」が発足し、平成25年4月には一般社団法人福岡県料飲業生活衛生組合連合会として刷新されました。
経営的な基盤をつくるノウハウを提供する講習会や支援活動を展開する一方、飲食店同士の横のつながりを密にし、情報交換をしたり親睦を深めたりするなど精神面からのサポートも行い、料飲業を営む人たちを応援しています。
同連合会の活動をより充実させ、情報の告知として重要な役割を果たしているのが会報誌『のんくう・』です。
組合員の福利厚生サービスとして、お得に利用できる宿やゴルフ場の紹介、組合員ならではのお得な通販や斡旋販売情報、マーケティングやセミナーなど学びの場の開催案内、各組合支部の活動報告や繁盛店の紹介、新商品情報など、役立ち情報が満載です。組合員のメリットがわかりやすく、新規加入の獲得にも効果を発揮しそう。組合同士がタッグを組んで組織力が向上し、活動の幅が広がっています。