ノロウイルス
対策が必要 |
ノロウイルス、手洗いでしっかり予防! |
2月いっぱいは警戒、特に必要! |
1月16日に発生した静岡県浜松市の小学校で多数の児童が給食のパンで食中毒を起こし、15校が学校閉鎖、2校が学級閉鎖となる、大規模な被害が出ました。給食のパンを作った菓子製造会社の工場従業員の女性3人からノロウイルスの陽性反応があり、市生活衛生課では「洗い方が不十分な手からウイルスが広がった可能性が高い」としています。改めて食中毒の脅威を実感することとなり、食を提供する飲食店の皆さんには、さらなる注意をお願いします。
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ノロウイルスによる食中毒は、主に冬場の11月から3月に多く発生します。ノロウイルスによる食中毒の感染経路は、汚染した食品を介した経路と、人から人への感染も報告されています。
国立感染症研究所によると、「昨年12月30日〜今年1月5日までの一週間で、全国の指定医療施設3千カ所から報告されたノロウイルスなどによる感染性胃腸炎の患者は1施設あたり平均4.26人。昨年同時期とほぼ同じ程度で、例年に比べて特に多いわけではない。12月中旬〜下旬に18.7人が報告されてから2週連続で減っており、ピークは過ぎた可能性もある」。しかし実際、昨年は1月中旬ごろに再び患者数が増え、研究所の片山和彦・ウイルス第二部室長は「ピークが過ぎても2月いっぱいは警戒が必要」と話しています。
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厚生労働省によると、ノロウイルスの感染予防には丁寧な手洗いが有効です。爪を短く切ったうえで、せっけんで指の間や手の甲、手首まで30秒程度洗う必要があります。ドアノブや水道の蛇口など、不特定多数の人が使う場所に触った後は特に気をつけ、嘔吐物や排泄物を処理する際も要注意! 処理する時は、使い捨ての手袋、マスク、エプロンをつけ、ウイルスが飛び散らないようにペーパータオルなどで静かに拭き取り、ポリ袋に捨てる。拭き取った後に床などを消毒する際は、塩素系の漂白剤を使います(エタノールでは効果が薄い)。汚染が疑われる調理器具や食器も消毒する必要があります。
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ノロウイルスには、カキなどの二枚貝を食べて感染することもあり、85〜90度で中心部まで90秒程度の加熱することが望ましいとされています。
