第49回全国岐阜県大会開催にあたって 飲食業の活性化で
日本の活力と元気を再生しよう!全飲連の存在感を内外に示し
飲食業界の社会的な使命を果たしていきます
全国飲食業生活衛生同業組合連合会
会長 加 藤 隆平成23年6月8日。いよいよ第49回全国岐阜県大会が開催されます。全国の組合役員並びに組合員の皆様方に飛騨高山に大勢お集まりいただき、全飲連や飲食業界のもつ「食の力」で日本を元気にする契機としたいと思います。
さて、去る3月11日に発生しました東日本大震災、そして福島の原発事故は、各所に甚大な被害をもたらしました。被災されました皆様には、心よりお見舞い申し上げますとともに、被災地域の一日も早い復興をお祈り申し上げます。全飲連といたしましても、激甚災害のありました地域の飲食業者の皆様に対しまして、全国組織を挙げて復興支援体制づくりに取り組んでいます。
個人消費の中で飲食の占める割合は大きなものがあります。「飲食業」が停滞し、活力をなくせば、飲食業界だけでなく日本経済全体に大きな悪影響を及ぼします。そのことは、最終的に被災地の復興を遅らせることになります。つまり「飲食業」が活性化し、個々のお店が元気になることは、復興への大きな足掛かりとなるのです。
今回の大震災や原発事故は、日本経済の長期低迷に追い打ちをかけました。農水産物への風評被害、自粛気運等、飲食業界を取り巻く、不透明で不安感の渦巻く経営環境を打破していくには、全国の組合員の皆さんが一丸となって知恵と力を出し合って、団結していかなければなりません。
今後、さらなる二次被害、三次被害が押し寄せ、経営を圧迫し、事業の継続や雇用状況も厳しい局面を迎えることが予測されます。電力不足の不安も拭いきれないものがあります。とくに夏の計画停電に備えての衛生管理や省エネ対策による営業の工夫にも最善の注意を払わなければなりません。また、焼き肉チェーン店「焼肉酒家 えびす」による集団食中毒事件を受け、飲食業界は食の安心・安全面で、消費者の厳しいニーズに的確な対応を求められています。
こうした状況の中で、我々全飲連は、第49回全国岐阜県大会において、その存在感を内外にアピールするとともに、飲食業界が抱える多くの課題に積極的に対応し、社会的な使命を果たしていく覚悟と責任を明確にしていくことに大きな意義があると考えます。
来年は、全飲連創立50年の年になります。その記念すべき節目に向かって、第49回全国岐阜県大会が、全飲連を中心とした日本の飲食業界の再生と新たな発展に向かってのスタートになるよう祈念しています。そのためには全飲連が50年に渡り築いてきた「絆」を大事していきたいと思います。全国の組合員の皆さんが同業者として、お互いを思いやり、助け合っていけるような全飲連にしたいと考えています。
今回の岐阜県大会は、岐阜県の素晴らしい魅力を充分堪能していただこうと、河本理事長を中心に岐阜県飲食生活衛生同業組合の役職員の皆様が日夜奔走されて開催されるものです。そのご労苦に対して心から感謝申し上げます。
そして、日本の真ん中の飛騨高山に全国からご参集いただく組合員皆様方の一層のご健勝とご繁栄を心から祈念申し上げます。