食の名匠!  農林水産省が「料理マスターズ」顕彰制度
  ブロンズ授賞者、シルバー授賞者、ゴールド授賞者を制定

 農林水産省では、日本の「食」や「食材」、「食文化」の素晴らしさや奥深さ、その魅力に誇りとこだわりを持ち続け、生産者や食品企業等と「協働」した様々な取組を通じ、これらの伝承、発展、利用、普及にかかわってきた各界の料理人等を顕彰する制度を創設しました。その更なる取組と相互の研鑽を促進することにより、我が国の農林水産業と食品産業の振興を図ります。
 この「料理マスターズ」への応募は、自薦・他薦を問わず広く応募を受け付けます。審査は、一次審査が書類及び調査に基づく審査。二次審査が審査委員会による審査。最終審査が「一品料理」の作成及び料理人のプレゼンテーションに基づく審査となっています。5月から公募が開始され、9月頃に授与式(最終審査)が予定されています。

■授与の対象となる料理人
●ブロンズ授賞者
 技術・技能が卓越していると評価されている現役の料理人(和・洋の菓子職人を含む)のうち、概ね5年以上にわたり次のいずれかの取組を行い、他の模範とするに相応しい功績のあった者。
(ア)国内における産地の形成や生産者の所得向上に貢献
 地域の風土や調理法に適した作物の発掘、伝統野菜の復活など、産地と料理人が連携して新たな農産物を開拓し、又は地場の素材を活かしたメニューを開発し、取引の継続等を通じて、国内における産地の形成や生産者の所得向上に貢献。
(イ)新たな食品等の普及や地域の活性化、食文化の発展に貢献
 食品産業等と連携して新たな食品や調味料を開発し、又は新たな調理法や食の新分野を開拓し、調理においてこれらを取り入れること等を通じて、当該食品等の普及や地域の活性化、食文化の発展に貢献。
(ウ)海外における日本の食文化の普及と日本産の食材等の利用拡大に貢献
 日本人以外の料理人に日本の食文化、調理技術等について教授・指導することを通じて、海外における日本の食文化の普及と日本産の食材等の利用拡大に貢献。
(エ)上記に掲げるもののほか、制度の趣旨に照らし上記と同等程度の貢献が認められるもの。
●シルバー授賞者
 ブロンズ授賞者のうち、引き続き5年以上にわたり同様の取組を行った者であって、他の者と比較して、取組の内容に進歩、発展又は拡大が認められる者。
●ゴールド授賞者
 シルバー授賞者のうち、引き続き5年以上にわたり同様の取組を行った者であって、他の者と比較して、取組の内容に進歩、発展又は拡大が顕著に認められる者。

■「食のオフィシェ」を募集
 農林水産省では、この「料理マスターズ」を広くPRし、地域の「食」に関する様々な活動をサポートする組織として、「食のオフィシェ」を全国から募集します。「オフィシェ」とは、フランス語で「将校」や「役員」を意味します。
「食のオフィシェ」は、「料理マスターズ」の普及啓発活動、「料理マスターズ」に推薦と応募のあった料理人に関する情報提供、受賞者の紹介その他「料理マスターズ」や農林水産施策への協力などの活動を行います。

※この「料理マスターズ」顕彰制度についてのお問合せは、総合食料局食品産業振興課外食産業室(担当者:企画調整班・増井、宮瀬)代表:03―3502―8111(内線4150)ダイヤルイン:03―3502―8267まで。

料理人検証制度の評議委員に加藤会長が就任

 農林水産省の「料理人」を対象とした新たな顕彰制度の創設に伴い、農林水産省料理人検証制度評議会が設けられ、全飲連から加藤隆会長が評議委員に就任することになりました。
 評議委員会は料理業界に知見を有し、公正中立の立場を堅持できる委員で構成され、料理人検証制度について助言、協力を行なう機関です。