環境変化に対応する著作権管理の課題に挑む
jasrac  

社団法人 日本音楽著作権協会 
理事長 加藤 衛 

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 昨年JASRACは創立70周年を迎えることができました。これも著作権制度への深いご理解、ご支援の賜物と、厚く御礼を申し上げます。
 昨年を表す漢字は「新」でありましたが、音楽の分野でも新しい利用形態が急速に普及いたしました。どれも技術の進歩が生み出したものでばかりで、その結果私たちは以前よりも手軽に音楽を楽しむことができるようになりましたが、その手軽さが大きな問題を引き起こし、大量の海賊版や違法な音楽配信サイトが蔓延しています。世界中がいま、この対策に頭を悩ませています。
 一方では、引き続く経済不況が各方面に大きな影響を及ぼし、貴業界におかれましては、さぞかしご苦労のこととお察しいたしますが、音楽を利用される業界の隆盛あっての著作権管理事業であり、私共も例外ではありません。
 本年が皆さまにとってさらなるご繁栄とご発展の年となりますよう衷心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。