全青連研修会、東京で開催
激戦の都内を勝ち抜く繁盛店に学ぶ
“経営の秘訣 その発想とこだわり”

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 11月12日、東京都内において平成20年度全青連東京都研修会が開催され、全国の青年部、女性部から総勢75名が参加しました。
 研修は、東京都組合青年部(前田憲治青年部長)の協力により企画されました。毎年、東京都組合で好評を博している青年部研修会のプログラムを活用して、繁盛店の秘訣を取材したVTRの上映とそれを基にした意見交換や事例発表が実施されました。
 冒頭、高見浩会長(京都府)から「昨今の金融危機の影響が飲食業界にも少なからず出始めている。しかし、厳しい状況の中で苦しんでいるだけでなく、成功している店もある。皆さんと良い情報を共有することが全青連のメリットだと思う。是非、多くのものを持ち帰って地元で生かしていただきたい」と挨拶がありました。
 VTRでは、飲食店激戦区の都内においても立地条件が決して良くない環境の中、独自性と強い信念で繁盛している組合員4店が紹介されました。東京都青年部による取材とナレーションや字幕などを駆使して、わかりやすく編集されており、各お店の独自性や発想の面白さ、こだわりなどを知ることができました。
 4店に共通している点は、大手チェーンと競合するのではなく、個人店ならではの魅力を発揮しているということです。料理も大量生産にない手間を惜しまない手作りの良さを前面に出していました。
 高見会長が座長となって行なわれた意見交換、事例発表ではまず、宇根本茂幹事長(広島県)から、自らの事業について事例が発表されました。仕出し料理店として電話応対だけでお客さまの顔が見えなくなってきたことに危機感を抱き、あえてFCに挑戦し、改めて自社の可能性を見出そうと挑戦している実例が紹介されました。
 また、磯崎省三常任幹事(山口県)からは、ライブハウスの経営の中で、地方であることの難しさを解決するために音楽基金を設立し、現在奮闘している話題が紹介されました。
 小柴勝昭常任幹事(兵庫県)には、大阪新地に新規出店した際、他との差別化を図るために、片道三時間をかけて本店から井戸水や新鮮な食材を毎日運んだという体験談をお話しいただきました。
 川口正東京都副理事長には、自ら三年前にご子息に道を譲った経験をもとに事業継承問題の難しさをお話しいただき青年部へエールを送っていただきました。
 終わりに高見会長が、「今後も全国大会やブロック会議などを通じて、このような情報共有の場を作っていきたい」と話し、まとめとしました。