青年部だより  京都編
第百回記念 京料理展示大会に
青年部13名が参加
   

日本の原点へ。味わいの頂点へ。

 京都料理組合主催の第100回京料理展示大会が平成17年12月10日(土)、11日(日)に京都市勧業館「みやこめっせ」で開催され、2日間で12,000人の来場がありました。同時に京都料理組合は創立260周年を迎える記念大会となりました。
 明治19年に開かれた第1回大会は、東京遷都で意気消沈した京都の経済、文化、京料理を何とか盛り立てるために始まったと言われています。技術を盗まれないため、決して公にされなかった各店の料理が一堂に会したことは、当時としては画期的なことでした。戦争による中断がありながらも、京料理界の切磋琢磨の場として年に一度開催され、今回で100目を迎えました。
 今大会では、組合の老舗全店参加による特選料理展「京料理101店展示/百彩回廊」、王朝料理から懐石料理まで京料理の歴史と文化を探訪する「京料理千年物語館」など、数々の展示が盛況を呼びました。
 また、料亭や料理店の若主人で構成される芽生会には、青年部から木村裕一さん(乙文)、高見浩さん(わた亀)、井山和彦さん(井傳)ら13名が参加し、「500キロカロリーの京料理」「JAL/京料理の機内食」展示を行いました。先付けからデザートまでを500キロカロリー以下に抑え、技巧を凝らした美しいコース料理や、JALのファーストクラスで機内食として出されている京料理メニューなど、活気ある展示コーナーに来場者は見入っていました。
 全青連副会長で京都の青年部長の高見浩さんは、芽生会副会長をも務め「伝統は守るばかりではなく、攻めていかないと先細りになります。ニーズに応じて新しいものを取り入れ、いいものは残し、お客さんに喜ばれる京料理を作っていきたいですね」とこれからの抱負を語っています。