新   春   会   長   挨   拶

持続した発展を図るため、組織の活性化に挑む

全国飲食業生活衛生同業組合連合会
会長 田中 清三

 新春を迎え謹んで新年のご祝詞を申し上げます。
 昨年を振り返りますと、日銀の展望リポートで8年ぶりにプラスに転じる見通しを示し、デフレ脱却の足音が近づいてきたとの事でありますが、この足音とは、即ち大企業であるトヨタの車のタイヤの音を展望した現状であり、我々飲食業界の経営環境は、未だ年を追うて依然厳しい正に悲鳴に近い現況のまま年を迎えたのであります。
 次に昨年の終盤に、突如起こった小泉旋風で衆議院の解散総選挙となり、結果は勝ちすぎた自民党、負け過ぎた民主党の決着となり、いよいよ改革を錦御旗とする進軍ラッパの耳鳴りと共に新年を迎えたのであります。
 そして年の始めの試として、政府経済財政諮問会議において、政府系金融機関の統合劇の幕開けとなり、我々全飲連の組合活動の生命線であり、人工透析にも等しい生活衛生融資制度統廃合問題見直しが懸念され、その制度存続に向け運動が始った最中のまま越年をいたしました。
 次には財政構造改革で消費者の財布に悪影響となる増税案で、私達中小零細企業の飲食業界にも先行き不透明感と不安感が増幅する年を迎えた心境であります。
 上述の如く正念場の年を迎え、我が全飲連といたしましては今年こそ「数は力なり」と組合組織力を高揚発揮し、組合存続と組合員擁護の為、更なる決意で努力する所存であります。
 その全飲連組織の存続と組合員の生き残り戦略として、昨年11月にスタートした飲食営業の標準営業約款登録制度の加入促進、及び外食原産地表示等々、消費者の最も大事なニーズである、食の安心、安全をより明確にするため、積極的に取組んで頂きますようお願い申し上げます。
 なお、来る6月7日挙行されます、第44回全国山口県大会を、思い返せば組合創立以来44年間、幾多の難関辛苦に耐え、越えて来た勝ち組の勇者の喜びと、生き甲斐の喜びを分ちあう祭典の場に、一人でも多くのご参加を心からお待ち申し上げております。
 結びにあたり、改めまして組合員各位のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げますと共に、ご家業のご繁栄ご多幸を念願申し上げ年頭のご挨拶とさせて頂きます。