静岡県組合が
受動喫煙防止対策マニュアルを作成

 静岡県飲食業生活衛生同業組合が、「空気が美味しい店づくり〜飲食店の受動喫煙防止対策マニュアル」を作成し全組合員に配布した。
 マニュアルは受動喫煙に関する意識、分煙対策の取り組みの実態調査をもとに作成したもの。県内各支部の組合員800人を対象としたアンケート調査を行った。
 調査の主な結果は以下の通りでした。
■受動喫煙防止義務を知っていますか? の問いに対しては、「はい」51.2%、「いいえ」48.8%。
■法律施行後の受動喫煙対策への対応は? 何らかの対応策に取り組んだ店は7.7%。
■受動喫煙対策による営業面への影響は? 「プラス・マイナス両方ある」が過半数を超え58%。「プラス」32%、「マイナス」10%。
■受動喫煙防止対策を取らない理由は?(複数回答)「お店の構造、スペース等がないためにできない」が309ポイントで最も多い。(総数951中)
■将来的に受動喫煙対策を行いますか? 75.8%のお店が、今後も対策に取り組めないと答える。
■受動喫煙の害については? 72.7%が健康への「害」を認識している。

業界の実態に即していない、法律の不備と義務化の先行
狭い店舗。
改装コスト負担大

 今回の調査の結果から端的にいえることは、現状において禁煙・分煙対策はほとんど行われていない。飲食店が「禁煙・分煙」対策を行うということは、営業面ではマイナスであると感じている経営者が多い。また、小さな店であったり、酒類を提供する店であったり、固定客層に喫煙者が多いなどの理由で対策に踏み切れないことがわかった。