厚生労働省が意見募集
BSE検査月齢変更の施行規則改正
全頭検査から21ヶ月齢以上に変更


 5月6日に、食品安全委員会が答申を行った「我が国における牛海綿状脳症(BSE)対策に係る食品健康影響評価」に基づき、厚生労働省は「牛海綿状脳症対策特別措置法」施行規則の改正に関する意見募集を行うことを発表しました。
 今回の改正の内容は、牛のBSEスクリーニング検査対象月齢を0ヶ月齢(全頭検査)から21ヶ月齢以上に変更することです。(詳細は厚生労働省ホームページのパブリックコメントに掲載)
 私たち飲食業界では、米国でのBSE発生による牛肉輸入停止が長引き、大きな経営危機に立たされているお店も多く、強い懸念をもっています。多くの消費者に親しまれてきた牛肉メニューの中止は動物性タンパク質の摂取などの面で、消費者の食生活に大きな影響をもたらすとともに、飲食業の経営にも深刻な事態を招いています。
 今回の全頭検査から21ヶ月以上の牛の検査への変更は、米国産牛肉全面的解禁への第一歩であり、この案に対する賛成意見を結集することが、今後の部分解禁、更には全面解禁を導くことになります。
 多くの人が、BSEのリスクと安全性、あるいは全頭検査などについて、正しい理解と認識をもっていただくとともに、一日も早く輸入再開を実現させる為に、積極的な意見募集への応募が期待されています。
 意見募集の期間は平成17年5月9日(月)より平成17年6月9日(木)までの1ヶ月間で、応募方法は電子メール及び郵送の2種類です。応募についての詳細は、厚生労働省ホームページ http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public のパブリックコメントにアクセスして下さい。または厚生労働省医薬食品局食品安全部監視安全課あてにお尋ね下さい。