2005年 年頭所感

(社)日本音楽著作権会 理事長 吉田 茂

 あけましておめでとうございます。
 平素は当協会の業務にご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。
 カラオケは世に出てから三十年以上が経過し、今や世界中の人々が楽しむ日本を代表する文化の一つとなりましたが、昨年、このカラオケの発明者が米国のイグ・ノーベル賞平和賞を贈られたというニュースが報じられました。「カラオケを発明し、人々に互いに寛容になる新しい手段を提供した」というのがその理由です。このように文化の持つ力が再認識される時代に、人々の心を癒し、人々を互いに結びつけることは飲食業界と音楽業界の共通の使命ではないでしょうか。カラオケ文化はそれを最もよく具現するものと思います。
 昨今の情報技術の発達に伴い、音楽の流通形態も急激に様変わりしておりますが、私どもJASRACは皆さまに愛される音楽が一つでも多く生み出されるよう、皆さまとともに、その環境を守ってまいりたいと考えております。同時に、皆さまとの信頼関係を基に、今後とも公平、公正な著作権管理を目指して努力してまいりますので、変わらぬご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 結びに、本年が飲食業界の皆さまにとりまして一層のご繁栄の年となりますよう、心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。