平成16年度全青連研修会を秋田県で開催
初のパネルディスカッションを企画
今こそお客様のために組合づくり
レベルの高い統一で、ブランド化をめざす
山並が美しい虹色に染まった11月7、8日、秋田市・ホテルメトロポリタン秋田において、平成16年度全青連研修会が開催されました。
佐々木直秋田県青年部幹事長の開会の言葉、田中強全青連会長の挨拶のあと、パネリストに亀岡育男元全青連会長、木村美智江全女連会長、斎藤秋環連会長を、またアドバイザーとしてヒューマン経営研究社代表・大塚徹先生、全飲連から加藤隆副会長をお迎えし、コーディネーター・田中全青連会長の進行でパネルディスカッションが行われました。
テーマは「繁盛店をつくるには」。3つのポイント「女性に愛される店づくり」「店の特長づくり」「お客様は2度来ない前提の接客」についてパネリストの方から実例に基づき貴重な提案があり、大塚先生からはさまざまなアドバイスをいただきました。
また、続いて大塚先生による「人を生かし組織を生かす〜人心掌握のリーダー学」の講演があり、参加者はメモをとりながら熱心に耳を傾けていました。
研修終了後、引き続き懇親会が開催されました。黒坂明秋田県青年部副会長の開宴の言葉に続き、中島秋田県理事長、田中全青連会長の挨拶、来賓より加藤全飲連副会長、木村全女連会長の挨拶がありました。壇上では勢いよく鏡割りが行われ、この樽酒が振舞われ新政酒造社長・佐藤卯兵衛様の乾杯の音頭で開宴。会場は一気に盛り上がり、酒を酌み交わしながら各県での青年部の取り組みについて情報交換が活発に行われていました。
二次会では一般客も交えた「NBAカクテルパーティー」を開催。まるで映画「カクテル」のトムクルーズのパフォーマンスを見るよう。参加者は華やかなカクテルショーに魅了され、おいしいカクテルに酔いしれました。
翌日は秋田市の伝統芸能館「ねぶり流し館」、モンドセレクション受賞蔵元「新政酒造」を見学した後、名産稲庭うどんに舌鼓をうち、今回の研修会が終了しました。
大塚徹先生講演要旨
1つめの、できるリーダーのコーチングコミュニケーションでは「パートナーシップをつくること、対等になることが重要」「よい会社の4つの条件は、@経営者にリーダーシップがあること。A経営者が情報を共有化していること。B経営者が従業員教育に熱心であること。C経営者自らお客様の声を聞く体制があること」。2つめの、コーチングは人と人の信頼関係、パートナーシップを築くでは「成熟度の高い人間関係をつくり、続けることの必要性」。3つめの、時代に生きるリーダー像では「時代の変化をキャッチし、時代を乗り越えるリーダーになれ」。
また、魅力ある組合の活性化の条件については、「第1条・組合加盟の魅力は【加盟店の繁盛】にある。第2条・加盟店の繁盛は【お客様の満足】にある。第3条・お客様の満足は【加盟店のやる気】にある。第4条・加盟店のやる気は【組合指導の強さ】にある。第5条・よって組合加盟の条件は、厳しくなくてはならない」とアドバイス。
そのためにも導入が決まった『標準営業約款』については、「お客様に対しての安心保証、お店によってばらつきがあってはいけない。レベルの高い統一で、Sマークがブランド化されるようでなければいけない」、そして「今こそお客様のために組合づくり」を考えていかなければいけないとの提起がありました。