全飲連データファイル 2004年3月市場動向調査(日本フードサービス協会)
全店ベース(新規店も含めた)による外食市場の動向
トータル売上は前年同月比97.5%と昨年9月以来のマイナス
前年に比べ、祝日、土・日が3日分少ないことの影響か外食産業の全業態トータルの3月度売上状況は、前年同月比97.5%と2.5%減少、昨年9月以来のマイナスとなった。店舗数が増えたにもかかわらず客数は97.9%にとどまり、客単価も99.7%と僅かに前年を下回った。今年の3月は、祝日が土曜日と重なったこともあって、祝・土・日が合わせると昨年より3日間少なかったことで客数の減少となった。業態別にはファーストフードとファミリーレストランが前年を下回り、パブ/居酒屋、ディナーレストラン、喫茶は前年を上回った。米国産牛肉の輸入停止はファーストフードの和風とファミリーレストランの焼肉で影響が現れており、とくに既存店で顕著となっている。また、鳥インフルエンザで鶏肉中心の分野も落ち込むなど業種や企業によって影響がある。
業態別概況
■ファーストフードの業態は、全体の売上は前年同月比96.3%と前年より3.7%減となった。客単価は100.6%と前年を上回ったが、客数が95.8%と減少、とくに牛丼などが含まれる和風の分野が落ち込んだ。反面、麺類は客数が増え、売上を大きく伸ばしている。
■ファミリーレストラン業態は、全体で売上は96.3%と前年を下回った。客単価が98.5%と下落、客数も97.7%と伸び悩んだ。売上はすべての分野でマイナスとなったが、とくに焼肉はBSEの影響もあり下げ幅が大きい。
■パブ・居酒屋の業態は、全体では売上103.3%と前年を上回った。客単価は99・2%と若干下がったが、客数が104.2%と増加した。分野別ではパブ・ビヤホールが店舗数および客数の減少で前年を大きく下回ったのに対し、居酒屋は店舗増もあり売上は伸長している。
■ディナーレストランは、客数が98.3%と減ったが、客単価が103.1%と上昇し、売上は101.3%と前年を上回り、6カ月続けてのプラスとなった。
■喫茶の業態は、客単価が98・6%と下落したものの客数が108.0%と大幅に増えたことから、売上は106.6%とアップ、この分野の市場拡大が続いている。