一般飲食店営業に関する
標準営業約款に関するアンケート調査結果
全飲連では過日、標準営業約款に対する問題点及び意見についてアンケート調査を行ないました。また、約款の開始時の登録の有無を調査したところ約60%の組合員が登録すると答えました。
問題点及び意見
■業種の問題
*義務化となると困難(業種が複雑)。
*一般飲食店といっても色々の形態があり総てに当てはめるのは無理がある。
*宴会等を行う料理店では困難な問題である。
*飲食店の中でもいろんな業種があるので約款で当てはめるのは難しいのではないか。
*理美容、クリーニングでは品質、サービスが見えにくいだけに約款が必要だが、飲食業では対顧客とのトラブルの元になる。
*社交業組合でスナックの店ばかりです。
*飲食営業態が各々違うので全項目を同じように義務づけるのは難しい。
■店舗規模の問題
*事業の規模の格差が大きいので可能ではあるが困難。
*本組合は小規模店が多く登録しない店をどう守るのか組合としての方向性はどのように考えているか。
*大きい店舗は可能であるが零細店舗では問題がある。
*営業店の規模が明記してない、小規模店はどうするのか。
*少人数の営業には難点がある。
*無理な店舗が多い。
*小規模店での分煙は無理だと思うし店の構造上意味がない。
*店舗の構造上難しい。
■約款適用事項の問題
*敷地の面でバリアフリー及び分煙、禁煙に関しても不可能。
*カロリー計算の出し方等がわからない。
*食材等の明記については今後必要と思われる。
*メニュー、カロリーの表示でよいと思う。
*約款の内容についてすべて統一した基準でできるのかが不明。
*約款制度の導入までする事項とは思わない。
*個人店では食材の分析、カロリーの計算は困難である。
*現実的に不可能な営業約款の内容である。
*総ての項目に対応できない。
*ITの利用には技術者がいない。
*懇親会の禁煙は無理。
*有効期間の件。
*内容説明が細分化されることを期待する。
*調理師必置は賛成、その他厨房責任者制度の創設も。
■時間的な問題
*実施するには時期尚早。
*理想的だとは思うが実施徹底には時間を有する。
*消費者サービスには努めなければならないが約款どおりに実施するまでには時間を要する。
*今後検討の必要がある。
*時間をかけた制度の実施を求めたい。
*実施できることもあるが実行までに時間のかかる事項がある。
■資金の問題
*施設改善等は資金を伴うので熟慮の必要あり。
*健康、安全、安心の面からは飲食店営業に欠かすことができないことではあるが、現状の景気内容では資金面で対応できない。
*特別な融資制度を考える必要性を感じる。
*努力は必要だが資金の面での事項には配慮すべきである。
*約款に沿った事業にするには資金的に無理があると実行できない部分も出てくる。
*導入するにあたって必要な経費がかかれば現状では困難。
*店舗改善に費用がかかりすぎる。
*不況の中資金繰りにも悩む経営者の多い中、費用のかかる事項に関して困難ではないか。
*登録の場合の費用の問題。
*バリアフリー及び喫煙防止対策には費用がかかるので一遍にできない。
*バリアフリー化も補助金無では難しい。
■理解及びPRの問題
*飲食業界の発展に必要であるが標準営業約款についての理解不足。今後マスメディアの利用等PRが必要。
*都道府県組合での勉強会を開催してほしい。
*消費者がこの制度をどれだけ理解しているか、安心安全の意識が高くなれば効果はあると思う。
*現実的に把握できない。
*基本的には営業者の意識、理解、努力が不可欠だが、お客様との相互理解が必要。
*規制ばかりでお客にアピールできるか。
*一律に登録する、しないの判断に無理がある。準備期間、研修指導、地域別の指導が必要。
*登録するメリットを消費者にアピールすべきである。
*消費者の認識
*いくら読んでも標準営業約款制度が理解できない。
*消費者へのPRが足りない。
■制度・趣旨の問題
*情報の提供は良いが義務化は業界としては難しい。
*制度の導入は可能でも相当な無理が生じる。
*お客様に対する必要な制度と思う。
*標準営業約款の標準とは何を基準に考えているか。
*安心安全は生衛業に従事する者の絶対条件。組合組織の拡充こそが標準営業約款の基本ではないか。
*営業者の負担があまりに重い、消費者の責任が問われていない。
*机上の空論である。可能と実行は別であり、する、しないは自主的なものであって強制されるものではない。
*登録店の数等制度としては疑問点が多い。
*新規営業店ではとてもよい事だと思う。
■メリットの問題
*消費期限等については食品法で義務化されている。今更約款の必要性を感じない。
*メリットはどんなところにあるか。
*本営業約款各条項は食品衛生法で定められているものと重複するような事項が多く、ここで約款制度を導入する必要性がないと思う。
*営業者のメリットが具体的でなく負担感が大きい。
*自ら首をしめる制度と思われる。(経営基盤が弱い)
■その他
*若い人ばかりが利用する店舗ばかりではないので、反対に外国語の表示は高齢者が敬遠するのではないか。
*身体障害者(車椅子)及び補助犬の同伴での受け入れ対策。
*食品協会とも重複しているがなじめない。
*自己管理をしっかりして行けば良い。
*いまの時点ではなんとも言えない。
*可能な店舗から取り組んでもらいたい。
*表示に関してはできると思う。
*現在加入の組合員に対しての勧奨は可能であり、その様にすべきであるが、非組合員を今後どのように対応していくかが疑問である。技術的な部分の充実を図り、調理師の立場の確立も必要であろう。