第42回全飲連全国愛知県大会スローガン
平成15年度第3回理事会で第42回全飲連全国愛知県大会のスローガンが決まりました。昨年の長野県大会のスローガンの理念を継承することになりました。今年度も「健康・地域・安心・活力」をテーマに、さらに愛知県大会のテーマである「食と健康づくりの愛知」のもとに以下の通り決定されました。
大会スローガンは平成16年度の全飲連の活動方針として、来る愛知県大会で決議され宣言されます。
1.健康で豊かな食文化の創造
豊かな国民生活の充実と社会経済の発展、再生に向けた生衛業10ヵ年プランを指針とした活動を展開し、福祉事業等への積極的な参加や消費者利益擁護を目指す。また、経営の安定、強化と雇用の確保と創出、人材の育成を図るため情報社会に対応したネットワークを構築する等の経営の革新が必要とされている。今後進む高齢化社会に対応するための消費者に向けた健康で豊かな食文化の創造に努めなければいけない。
2.地域に密着した経営の確立
地域の街の活性化は飲食業が担う役割は大きい。しかしながら昨今のデフレ経済不況によって街の退潮が進んでいる。その復活、活性化を目指し、われわれ飲食業は大手外食産業にはできない個性化を図らなければならない。地域における特産食材等の有効活用によるメニュー開発や、食品廃棄物等のリサイクル化の促進、消費者ニーズに応えた宅配サービス事業、地域社会福祉協議会等とのタイアップした高齢者在宅配食サービスへの積極的参加等その具体的方策を構築するものとする。
3.安心・安全なサービスの提供
近年のBSE、鳥インフルエンザ関連事故等による消費者の食に関する信頼は失墜し、その後営業努力により信頼は回復されつつあるものの、今後消費者に与える安心、安全は不可欠なものとされることから、自主的な衛生管理、食品安全管理を徹底し施設面においても高齢者等にやさしいバリアフリー対策、分煙対策等を促進させなければならない。また平成16年12月より実施の牛肉トレーサビリティ法では消費者に対する適切な表示が義務付けられ、一層の安心を提供できる店作りを構築するものである。
なお、全飲連においては現在、消費者利益擁護のための施設基準及びサービスの基準、賠償制度基準等を定めた飲食店営業標準営業約款制度の創設に向けた検討をすすめている。
4、活力溢れる組合活動の推進
飲食店営業を取り巻く経営環境は依然厳しく現状から組合活動は組合員の経営の安定と繁栄に努めなければならない。飲食業界に関する税制改正運動においては企業等の交際費損金参入限度額の引き上げを更に要望し、消費税率の引き上げ反対等を政府等へ働きかけを引き続き行うこととしている。なお、雇用問題においては昨年来、年収65万円以上及び週20時間以上のパート勤労者等による厚生年金適用拡大への政府案に対し反対運動を全国的に展開した結果、5年後に再度検討されることとなった。
なお、組合組織拡充運動を引き続き積極的に行い、全国完全組織化を目指し、活力溢れる組合活動の推進を図り、後継者育成問題については昨年青年部創立20周年を契機に次代を担う業界の後継者として青年部活動の更なる育成事業にも積極的に取り組むこととしている。