第41回全飲連全国長野県大会スローガン
平成14年度第3回理事会で第41回全飲連全国長野県大会のスローガンが決まりました。大会スローガンは長野大会のテーマである「食は元気の源」をもとに検討され、大会スローガンは平成15年度の全飲連の活動方針として来る長野大会で決議され宣言されます。
大会スローガンは『健康・地域・安心・活力(覇気)』をキーワードに、次の4項目が決まりました。
1、健康で豊かな食文化の創造
理由:豊かな国民生活の充実と社会経済の発展、再生に向けた生衛業10ヵ年プランを指針とした活動を展開し、福祉事業等への積極的な参加や消費者利益擁護を目指す。また、経営の安定、強化と雇用の確保と創出、人材の育成を図るため情報社会に対応したネットワークを構築する等の経営の革新が必要とされている。なお、本年5月1日施行された健康増進法では飲食店等での受動喫煙による分煙対策にも積極的に取り組み、今後進む高齢化社会に対応するための消費者に向けた健康で豊かな食文化の創造に努めなければならない。
2、地域に密着した経営の確立
理由:地域の街の活性化は飲食業が担う役割は大きい。しかしながら昨今のデフレ経済不況によって街の退潮が進んでいる。その復活、活性化を目指し、われわれ飲食業は大手外食産業にはできない個性化を図らなければならない。地域における特産食材等の有効活用によるメニュー開発や、食品廃棄物等のリサイクル化の促進、消費者ニーズに応えた宅配サービス事業、地域社会福祉協議会等とのタイアップした高齢者在宅配食サービスへの積極的参加等その具体的方策を構築するものとする。
3、安心・安全のサービスの提供
理由:近年のBSE関連事故等による消費者の食に関する信頼は失墜し、その後営業努力により信頼は回復されつつあるものの、今後消費者に与える安心、安全は不可欠なものとされることから、自主的な衛生管理、食品安全管理を徹底し施設面においても高齢者等にやさしいバリアフリー対策、分煙対策等を促進させなければならない。
また本年制定された牛肉トレーサビリティ法では消費者に対する適切な表示が義務付けられ、一層の安心を提供できる店作りを構築するものである。
なお、全飲連においては現在、消費者利益擁護のための施設基準及びサービスの基準、賠償制度基準等を定めた飲食店営業標準営業約款制度の創設に向けた検討をすすめている。
4、活力溢れる組合活動の推進
理由:飲食店営業を取り巻く経営環境は依然厳しく現状から組合活動は組合員の経営の安定と繁栄に努めなければならない。飲食業界に関する税制改正運動においては企業等の交際費損金参入限度額の引き上げを更に要望し、消費税率の引き上げ反対等を政府等へ働きかけを引き続き行うこととしている。なお、雇用問題においては今後年収65万円以上のパート勤労者等による社会保険への強制加入が義務付けられることによる事業主負担増が懸念されること等、社会保障問題と併せもって反対運動を展開することとしている。
なお、組合拡充運動を引き続き積極的に行い、全国完全組織化を目指し、活力溢れる組合活動の推進を図ることとする。