全飲連創立40周年記念全国福岡県大会

40年の「食」歴史に学ぶ21世紀への飛躍
福岡よか味・よかところ

全飲連代表者会議・全青連総会・全女連総会・懇親会
 ■平成14年6月4日
 ■大丸別荘(筑紫野市・二日市温泉)

 大会前日には、各都道府県の代表者による会議がおこなわれた。理事長クラスにより代表者会議、青年部による全青連総会、女性部による全女連総会でそれぞれ活発な意見交換がおこなわれ、夜には福岡県スタッフのもてなしにより盛大に懇親会が催された。

全飲連創立40周年記念全国福岡県大会
 ■平成14年6月5日
 ■福岡サンパレス(福岡市)

 当日は天候に恵まれ、創立40周年記念大会に相応しい一日となった。約3時間に渡っておこなわれた大会は、オープニングアトラクション、式典、表彰式すべてが滞りなく終了した。その後、それぞれの宿泊先に移動し懇親会が開催された。翌日には、エクスカーションとして福岡の歴史散策やクルージング、柳川下り、そして福岡ならではの韓国釜山コースが設定され、参加者それぞれが思い思いに福岡を楽しんだ。

 

大会実行委員長あいさつ
大会実行委員長 福岡県理事長 川添 俊明

「全飲連創立40周年記念全国福岡県大会」の開催にあたり、全国からご参加いただきましたみなさまを心から歓迎し、感謝申し上げます。
 今大会は、全飲連創立40周年という記念の大会です。この40年を振り返ってみますと、敗戦後の食糧難の時代から、飽食の時代といわれる現在までの変動ぶりに、多くの諸先輩方の血の滲むようなご苦労が、改めてしのばれ、深い感動と感謝の気持ちでいっぱいです。
 第1回の全飲連全国大会は、昭和37年、1962年に、文字通り戦後の痛手からようやく立ち直り、世界第二位の経済大国に向かって躍進をはじめる時期と同じくする時に開催されました。そして、今日の40周年大会は、20世紀を支えてきた大量生産、大量消費、効率優先という価値観がもたらしたさまざまな課題に対応する新しい価値観が求められる時期に開催されるものです。
 21世紀を迎えて、バブル崩壊後の低迷する経済状況の中、あらゆる分野で進むボーダーレスの時代に「食」を取り巻く環境も、食材の多様化、流通の広域化など、食の在り方にさまざまな課題を投げ掛けています。
 BSE、牛海綿状脳症=狂牛病に象徴される「食の安全性」に対する関心が大きい高まりをみせています。ボーダーレスの時代、世界各地から集まった食品が毎日のように食卓にのぼる時代です。食の産地と消費者が遠く離れれば離れるほど、加工の過程が進めば進むほど、その安全性が気になってくるのは当然のことかもしれません。
 近年、食の履歴がはっきりした安心をもとめる動き、地域で産したものをその地で消費する「産地産消」、「身土不二」の考え方も注目されるようになってきました。ファーストフードに対して、その地の伝統的な食を見直す「スローフード運動」も起こっています。
 ボーダーレスの時代だからこそ身近な食材に目が向けられ、食の安全性、食を提供する者と消費者の間の信頼に高い関心が寄せられるようになってきたといえるでしょう。
 今大会は、創立40周年を記念して「40年の『食』歴史に学ぶ21世紀への飛躍」をテーマに、劇的な変化の時代を生き抜いてきたロングセラーの食に学びながら、21世紀を迎えて、新たな飛躍を目指す食の在り方を探るためにも、足元を見つめなおしてみることも大切だということから、「福岡よか味・よかところ」をキャッチフレーズに掲げました。
 もちろん、福岡の味、福岡の魅力を大いに楽しんでいただきたいのは言うまでもありませんが、みなさまと共に、それぞれの地の、それぞれの味を見直すところから、これからの食の方向を見つけ出すきっかけづくりにしていただければ幸いです。
 みなさま方のますますのご繁栄、ご健勝を祈念して、ご挨拶とさせていただきます。