創立40周年を契機に、21世紀の組合組織の活性化、
食の文化的価値の追求に努力

福岡県大会[大会宣言と決議文]
 
●大会宣言
 歴史と文化の宝庫、ここ九州最大都市である「福岡市」で創立40周年記念大会を開催するにあたり、全国飲食業界を代表するわれわれは国民の食生活における消費者ニーズの多様化、高度化、更には近年食の安全性の確保について的確に対応するとともに、今後到来する高齢化社会にも対応すべく地域福祉事業等へも積極的に参加し循環型社会に対しても飲食業界が担う役割を果たすため、食品リサイクル等の問題意識の向上を図り、飲食業界の低迷する経営環境の改善に努めることが必要とされているところである。
 創立40周年を契機として、21世紀にふさわしい飲食業組合組織の活性化を図り、日本の食に関する文化的価値の追求、日本経済の動向を真剣に考えわれわれ飲食業者は国民の信託に応えるために努力しなければならない。
●大会決議
 われわれは、宣言の趣旨にのっとり、連合会組織の充実、組合員の経営の安定と飲食業界の社会的地位向上に努め、もって次のごとく決議する。
1.循環型社会形成に飲食業界の担う役割を果たそう。
2.衛生思想の普及向上に努め、消費拡大を図ろう。
3.生衛業振興10ヵ年プランに基づき飲食業界の発展を期す。
4.税制改正を要望し、低迷する景気回復を図ろう。
●大会決議の提案説明
1.循環型社会形成に飲食業界の担う役割を果たそう。
【理由】平成13年5月施行された食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律は平成18年度末までに食品リサイクル率を20%まで達成させる趣旨から、飲食業界として食品残渣の抑制、再利用化への積極的な対応をはかり、循環型社会への創造を高めよう。
2.衛生思想の普及向上に努め、消費拡大を図ろう。
【理由】昨年発生したBSEいわゆる狂牛病問題では飲食業界は営業面において大きな影響を受けた。未だ食肉に関する消費不安は完全に解消しないことから、衛生管理の徹底に努め、一層の食に関する安全性の確保や、消費者が安心できる料理等の提供に努めなければならない。
3.生衛業振興10ヵ年プランに基づき飲食業界の発展を期す。
【理由】豊かな国民生活の充実と社会経済の発展・再生を目標に、生衛業10ヵ年プランを指針とした活動を展開し、福祉事業への積極的な参加、消費者利益の擁護をめざす。また、経営の安定・強化と雇用の確保と創出、人材の育成を図るために情報社会に対応したネットワークを構築し、経営の革新を行い、組織の拡充を期すための未組織組合の加入促進を図り、特に本年度永年の課題であった青森県の加入実現を果たしたことから、一層の運動を強化することとする。
4.税制改正を要望し、低迷する景気回復を図ろう。
【理由】飲食業界を取り巻く経営環境は依然厳しい現状から、交際費損金算入限度額の引き上げ及び相続税の減額評価の引き下げを求め、更には、パートタイム労働者の非課税限度額現行103万円を150万円に引き上げを要望し、社会全体の消費拡大を図るものとする。