JASRAC 理事長年頭所感

一般社団法人 日本音楽著作権協会


理事長  伊澤 一雅

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。日頃より、貴連合会ならびに組合員の皆様におかれましては、私どもJASRACの音楽著作権管理業務にご理解とご協力をいただき、心より御礼申し上げます。
 昨年は元日に能登半島地震が発生し、多くの方々が不安な新年の幕開けを迎えられたことと存じます。被害を受けられた皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。その一方で、繁華街には活気が戻り始め、観光需要の回復やインバウンドの好調が、飲食業界全体を後押しする明るい兆しが見られた一年でもありました。このような状況を迎えることができたのは、長きにわたり困難な状況の中でも業界を支え続けてこられた組合員の皆さまのたゆまぬ努力の賜物であり、改めて深い敬意を表します。
 組合員の皆さまが日頃より生演奏やカラオケ、BGMなどの方法で音楽を利用し、楽しむ場を提供してくださるおかげで、音楽は多くの人々に聴き続けられ、愛され続けています。JASRACは、その音楽が利用された対価をクリエイターに還元し、クリエイターはその対価の還元があることで、意欲を失わず新たな音楽を生み出すことができています。この「創造のサイクル」を絶やすことのないよう、JASRACは引き続き、音楽文化の保護と発展に努めてまいります。
 音楽を通じた飲食業界のさらなる発展のため、貴連合会との連携を一層深めていきたいと考えています。また組合員の皆さまのご意見に耳を傾けながら、安心して音楽を利用できる環境を整え、音楽がもたらす価値、創作の価値を一緒に高めていきたい思います。
 本年が貴連合会ならびに組合員の皆様にとって、より良い年となりますよう心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。