2020 理事長年頭所感
JASRAC
一般社団法人
日本音楽著作権協会
理事長 浅石 道夫謹んで初春のお慶びを申し上げます。
貴連合会ならびに組合員の皆さまにおかれましては、カラオケ、生演奏、BGMなどお店での音楽利用における著作権手続きについて、ご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。
JASRACは昨年、創立80周年を迎え、11月18日には皆さま方利用者団体をはじめ、音楽産業界、海外団体など800人の皆さまご出席のもと、記念祝賀会を開催しました。また同日、30年以上の長きにわたりご契約いただいている1,401者、貴連合会では226者の組合員の皆さまに感謝状を贈呈することを発表しました。皆さま方からのこれまでのご厚情に、あらためて心より感謝申し上げます。
さて、音楽著作権管理の原点は1847年、パリ・シャンゼリゼのカフェ「アンバサドール」で、自分たちの音楽を断りなく演奏された作詞家・作曲家が、演奏権を主張した裁判で勝訴したことに遡ります。著作権管理団体の存在意義は、この出来事によって確定しており、将来にわたり変わることはありません。加えて、音楽著作権の保護は、著作権を「人権のひとつ」とする理念に基づくもので、今後も揺らぐことはありません。
この揺るぎない理念を基に、JASRACは、著作者等の権利保護を第一義的な目的として、利用者の皆さまの利便性向上を図り、著作権管理事業を充実させていきます。また新たに、音楽文化の普及と発展のための「委託者共通の目的にかなう事業」に取り組みます。JASRACは、権利を預けていただいている委託者の方々と音楽を利用される皆さまを円滑につなぐ「創造のサイクル」を、さらに大きく育てていきます。
末尾になりましたが、本年が皆さまにとって、さらなるご繁栄とご発展の年となりますようお祈り申し上げます。