平成29年第3回理事会
受動喫煙防止対策強化に対する陳情活動で成果
「喫煙」「分煙」ステッカーの店頭貼付が前提

 

 「平成29年度第3回理事会」が、平成30年3月20日(火)、群馬県高崎市のホテルグランビュー高崎で開催されました。
 冒頭、森川会長より「受動喫煙防止対策規制強化に対する陳情活動が功を奏し、3月9日の閣議決定で、個人経営か資本金5000万円以下、客席面積100㎡以下の既存の飲食店は、「喫煙」「分煙」の店頭表示を条件に、店内での喫煙が可能になりました」。また、「組合員ならではのお得な電力として、ミツウロコでんきとネクシィーズ電力のプランを採用。組合員のメリットとして、PRしたい」と、組合員増強に向け抱負を述べました。
 理事総数42名のうち37名、監事2名の出席をもって、森川会長を議長に、審議に入りました。
 
■第1号議案
 「平成30年度事業計画案の承認の件」
※詳しくは2頁を参照
⑴LED等業務用機器レンタル事業の促進について(ネクシィーズ)
⑵新電力事業加入促進について(ミツウロコヴェッセル)
 3月12日現在で、全生連全体の契約数は、5042メーター。うち飲食組合は1601メーター。栃木、群馬、埼玉エリアで契約数が増え、100Vでは群馬が一番多く245メーター。
⑶楽天ペイに関する販売取次契約について(NTTソルコ・楽天)
 石川事業委員長より説明がありました。楽天ペイアプリ決済は、スマホだけで決済ができるという新しい決済方法。主要クレジットカード6ブランドに対応、手数料は3.24%。
 口座へ速やかに入金される。海外の人も現金を持ち歩かないことが多いので、インバウンド人口が増えている中、利便性が高い。
 もう一点が、光回線について。2016年の法改正以降、新規参入が増えているが、NTTソルコはバックボーンが確かなうえ、組合員なら低価格で利用できる「全飲連ひかり」がある。デメリットは全くないので、承認をお願いします。
 
■第2号議案
 「平成30年度収支予算案の承認」の件
 中田財務委員長より説明がありました。
 
■第3号議案
  「受動喫煙防止対策規制強化案の閣議決定に対する経過と対応について」
 「数年前より中央会と連携して陳情活動等を展開してきた〝健康増進法改正案〟が国会へ提出されることが閣議決定されました。厚労省案は全面禁煙化を求めてきましたが、我々は菅官房長官、厚生労働大臣、自民党の生活衛生議員に対して陳情に何度もうかがった結果、小規模飲食店に関しては、これまでと同様の経営ができる内容で閣議決定されたことに安堵の思いです。地元選出の議員に陳情したこともよかった。しかし、行政機関が制定する政省令が議論されていることを思うと、また皆さんの力を借りなければなりません。また、補助金予算が10億から33億に増額となりました。我々事業者も、お客様に迷惑のかからないよう努力が必要です」。
 JTより「厚労省が考え方を発表しましたが、法律で定められない政令・省令で、規制は厳しくもなり緩くもなります。今後の展開への対応や、各種助成制度についても情報を得る必要があります」。
 緊急のアンケート調査を実施した結果、喫煙環境の店頭表示をまだ57%がしていないことがわかりました。各組合員の迅速な対応をお願いします。喫煙環境表示ステッカーは、まだ事務局に若干あるので、必要な組合は連絡してください。
 また、「受動喫煙防止対策推進にかかる決議(案)」を全飲連全国大阪府大会に決議案として盛り込むことが提案されました。
 亀岡総務委員長より、「2010年の神奈川県での条例制定に端を発した受動喫煙防止対策問題は、徐々に飛び火し、兵庫県で条例化されたときは危機感を募らせました。大阪議会に対して先手を打った活動ができた結果、ガイドラインにおさまってホッとしました。しかし、厚労省の規制強化は全国規模の展開となり、森川会長が東奔西走して、力を尽くされたおかげで今がある。そうした大変さを、各理事長の皆さんは、地元の組合の方々にしっかり伝えていただきたい。都道府県や市町村レベルで、規制が敷かれる場合もあり、対抗していかなければなりません。商売にとどまらず生活が大変になることも訴え、自分たちにできる喫煙環境ステッカーの店頭貼付も徹底する必要があります」と意見が述べられました。

 

■第4号議案
 「第56回全飲連全国大阪府大会」について
 大会参加申し込み状況や大会スローガン案が示されました。
 大阪飲食組合の阿藤副理事長より、「各都道府県組合で、あと3名ずつの増員をお願いします」。「“懇親会はお祭りだよ!”をキャッチフレーズに、生バンド演奏あり、リオのカーニバルのサンバあり、沖縄のエイサーありと賑やかに演出。大阪が誇るリーガロイヤルホテルのディナーも用意しています」と、お願いとピーアールがありました。

次期会長に森川氏再選

■第5号議案
「役員改選」について
 亀岡総務委員長より「来年度は役員改正の年次に当たりますが、大きな政治課題が残っている現状では、“ミスター受動喫煙”の異名をとる森川会長にもう一期お願いしたい」という意向が示され、拍手で承認されました。
 森川会長より「一生懸命務めさせていただきます」と意思表示がありました。
 以上、第1号議案〜5号議案まで審議が行われ、すべて承認され閉会となりました。