2018 理事長年頭所感
JASRAC
一般社団法人
日本音楽著作権協会
理事長 浅石 道夫謹んで初春のお慶びを申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
貴連合会ならびに組合員の皆さまには、長年にわたり、カラオケ、BGMなどお店での音楽利用における著作権手続きについて、ご理解とご協力をいただき誠にありがとうございます。カラオケについては昨年、管理開始30年を迎え、適法利用率は全国で9割を超えております。またBGMについても、適法に利用されている皆さまとの公平性の観点から、昨年は全国初となる本案訴訟を提起するなど、さらなる管理の強化に努めてまいります。
この一方、運営の透明性向上への取組を、昨年はより一層進めました。インタラクティブ配信の膨大な分配明細のデータ提供を開始し、今後演奏会、放送等の分野にも拡大していく予定です。利用者の皆さまからお支払いいただいた使用料を、詳細なデータとともに権利者に分配していくことを通じて、JASRACは、権利者・利用者の皆さま双方から、より信頼される組織を目指し、努力を続けてまいります。
皆さまが世界中の音楽を適法に利用できる環境整備のため、JASRACは「開国=国際化」の旗を掲げ、著作権協会国際連合・CISAC(世界121の国と地域の音楽・文芸等239団体が加盟)の理事として、特にアジア・太平洋地域における著作権管理のインフラ整備を進めています。JASRACが創立80周年を迎える来年、このCISAC総会を35年ぶりに東京で開催いたします。スポーツの祭典の前年、2019年が「文化の年」として皆さまの記憶に残るよう、本年も音楽文化の発展に尽力していく所存です。引き続き変わらぬご理解とご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
末筆ながら、本年が皆さまにとって、さらなるご繁栄とご発展の年となりますよう心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。