北海道からレポート

●北海道麺類飲業生活衛生同業組合

札幌市のお蕎麦屋さんが
消費拡大をめざす韃靼そば

テレビ出演して「だったんそば」をPRする森清さん

 「そば」は、食物繊維やミネラルが豊富で、糖分吸収をコントロールするヘルシーな食材。中でも「韃靼(だったん)そば」は、高血圧や美容に効果があるとされるルチンという成分を普通のそばより多く含み、健康志向の消費者の間で注目を集めています。韃靼そばには独特の苦味があり敬遠する人もいますが、甘みと香りのある新品種「満天きらり」が開発されたことで、消費の拡大が期待されています。
 札幌市中央区で蕎麦店「長命庵」(ちょうめいあん)を経営する森清さんは、自家農園で栽培した韃靼そばを店舗で提供しています。「全国ダッタンそば生産推進協議会」の会長も務め、全国各地のイベントに参加し、取扱う飲食店の拡大にも取り組んでいます。
 今年2月には、製麺所と長命庵が共同で「満天きらり」を使用したカップ麺を開発。天然凍結させることによるしっかりとした麺のコシと、つゆは添加物をほとんど使わない天然素材で仕上げた自信作。気軽に食べられるので、知名度アップにはもってこいです。
 また、北海道ダッタンそば生産者協議会が主催する『第3回札幌ガレット祭り』が、6月10日(金)〜12日(日)の3日間、札幌市の「サッポロさとらんど交流館」で開催されます。
 フランス生まれのそば粉を使ったクレープ「ガレット」のお店が多数出店するほか、ガレット手作り教室や各種そば料理、そばのお菓子など、そば尽くしのイベントとなっています。