平成27年度 第2回理事会 全飲連の存在意義を対外的にPR 「食の安全安心を守る飲食組合員」「喫煙環境」を店頭表示。 ホームページの充実整備
飲食組合員であることを示すプレート 「喫煙環境」を店頭表示するステッカー(多言語表記) 平成27年度第2回理事会が平成27年11月18日(水)、群馬県高崎市の高崎ビューホテルで、理事総数42名のうち35名の出席を得て開かれました。
最初に森川進会長から「交際費非課税の延長や軽減税率の導入の実現を目指して、要望書を提出するなど自民党生活衛生議員連盟等への働きかけを行なっています。厚生労働省からは、当組合組織の活性化のために多大な補助金をいただきました。また、外食するときは組合員の店を利用しようと思うのだが、組合員か非組合員かがわからない。入口にステッカーなどが貼ってあれば、優先的に寄るという意見をよく耳にしますが、これについても全飲連として積極的に対応していきます」と、活動について報告がありました。
この後、第1号議案「平成27年度ブロック委員会報告の件」、第2号議案「平成27年度収支中間決算報告の件」、第3号議案「外国人受け入れ対応マニュアルの作成について」、第4号議案「受動喫煙防止対策における『喫煙環境ステッカー』作成及び配布及び全飲連HPの改訂案について」、第5号議案「第54回全国富山県大会について」、第6号議案「?LED照明交換事業の進捗状況と事業推進について等」の審議が行われました。平成27年度ブロック委員会について
小城専務理事から、昨年度に引き続き組織拡充対策を重点事業として実施してきたことが報告されました。
前田総務委員長からは、「厚生労働省健康局生活衛生課長通知が数回にわたり各都道府県主管部あてに出されたことを受け、全生連や全飲連の各組合が『組合活動推進月間事業』を中心に組織拡充強化活動を展開。各地域の保健所でも具体的な活動が見られました。かつて全国に約800軒あった保健所が今では半減してしまい、その穴埋めをするのは飲食組合が適任。また、飲食業の自営業者で運営する「食品国保」への関心が高まっており、組合員のメリットとして組合員増強の仕組み作りに加えるため、特別委員会を立ちあげる方向で検討したい」と話しがありました。
続いて河本事業委員長より「全国の142万軒もの飲食店の90%を超える130万軒が非組合員で、法律で義務付けられている年1回の食品衛生責任者講習の受講や生衛施設の巡回指導を受けていないといった現状がありますが、保健所行政の改革・改善の成果は上がっていません。まずは保健所・食協・組合の間に風通しのよい環境を構築することが大切です。
また、東京オリンピックに向け外国人観光への食の安全安心を明確に示すため、全飲連として独自のプラスチック製プレートを作成し全国の組合員に配布します。さらに、受動喫煙防止対策の一環として喫煙環境ステッカーも作成しましたので、こちらも全組合員に配布します」と話がありました。各ブロックからの提案事項(各1提案を表記)
●東海・北陸ブロック
保健所の行政改革に政治的に取り組んでほしい。
●近畿ブロック
年間の定期的な情報交換会を計画的に行い共通の情報量を増やしていく。「関西ブロック」という名称にしたい。
●関東・甲信越ブロック
「食品国保」についての知識を広げてほしい。消費税を分納するなど納税しやすい方法を模索したい。
●北海道・東北ブロック
組合員の減少対策に取り組むに尽きる。
●九州ブロック
大型チェーン店の組合加入対策を考える。
●中国・四国ブロック
組織拡充強化を図るにあたり、共済制度・融資制度・経営相談等の充実と生衛法のメリットを生かすべきではないか。全国大会の参加方法や運営の改革など、あり方を理事会で協議したい。
以上、各ブロックから提案されました。外国人受け入れ対応マニュアルの作成について
園田事務局長より「外国人受け入れ対応マニュアル」を3月までに3万部作成することが報告されました。島根県飲食組合では150万円の助成金を投入し、バーやスナックでの対話の要素(カラオケやボトルキープなど)を加え、防水加工を施したより大きな判のマニュアルブックを作成しました。さらに、島根県公認キャラクターを使用し“ようこそ島根へ”という言葉を4か国語で表現したシールを作成し、組合員店舗で貼ることが報告されました。喫煙環境ステッカーや全飲連ホームページの改訂案
小城専務より、各ブロック会議での提案事項を受け、「全飲連の目標や指針などを明確化しウェブ上で配信したり、組合員数の実態の把握や加盟店の検索機能を強化したりと、JTさんからバナー広告をいただく中で、組合員の店舗の喫煙環境を明示しながら他のデータも充実させるなど、具体的に進めたい」と説明がありました。
また、多言語表記の喫煙環境ステッカーを今年度内にリニューアルし、全組合員に配布。加盟店表示プレートと一緒に店舗に提示してください。要望があれば都道府県の組合支部などへの直接納品や、普及に関する説明などJTさんの協力をいただけると説明がありました。
「皆さんがステッカーを積極的に活用し、業界が自主的に活動していることをアピールできれば、多くの先進国のような全面禁煙といった事態を回避し、我々の要望も通しやすくできます」と、森川会長も各都道府県そして支部に徹底させてほしいと呼びかけました。全国富山県大会について
富山県では全国大会に向けて着々と準備を進めていると富山県飲食組合の浦野理事長より報告がありました。森川会長は「全国大会は、全飲連の組織力を見せつける絶好の機会。皆様の積極的な参加をお願いします」と呼びかけました。また、全国大会の内容を変えていく必要があるとの声も上がりました。
その他として、Nexyz.BBのLED照明交換事業の進捗状況と事業推進について、小城専務とNexyz.BBの担当者より説明がありました。導入した方々からは好評である一方、まだまだ知識不足から普及が進まない現状があると指摘がありました。
全ての議案の審議が行われ、承認されました。