第53回全飲連全国福島県大会開催
震災からの復興と組織の振興に向け
新たなる誓い。そして再始動う福島県飲食業生活衛生同業組合 理事長
紺野 昭治 大会実行委員長全国飲食業生活衛生同業組合連合会
森 川 進 会長『一期一会』をテーマに、第53回全飲連全国福島県大会が平成27年6月24日(水)、福島市飯坂温泉のパルセいいざかにて盛大に開催されました。
空調設備の故障の為、当日は冷房が利かないというハプニングもありましたが、主幹である福島県飲食組合の奮闘もあり、冷たい福島の水とうちわが用意され、大会はスムーズに進行しました。
福島県は4年経った今でも東日本大震災からの復興が思うように進んでいないのが現状です。しかし、そういった中で飲食業界の組合の仲間達が一堂に会し元気を共有できるような素晴らしい大会となりました。●復興への一助へ! 期待を込めた大会
会場では、地元福島を中心に活動している“Takano&Miyuki”によるフルートとピアノのアンサンブルで全国の組合員を出迎えました。東日本大震災復興支援ソングである『花は咲く』が上映された後、相馬野馬追の法螺貝が会場内に響き渡り、宍道榮一郎大会委員長(鳥取県理事長)の開会宣言によって福島県大会が開会されました。都道府県代表者紹介、大会旗入場、国歌斉唱の順にプログラムが進行し、続いて全飲連や飲食業界発展に尽力された物故者に対し黙祷が捧げられました。
紺野昭治実行委員長(福島県理事長)より「本日は全国からお集まりいただきありがとうございます。福島県は原発事故による風評被害に引き続き悩まされていますが、こうやって大勢のみなさんに来てもらえると勇気づけられます。ここにいる皆さんに福島県の実情を地元に帰って伝えてもらうことが復興への更なる一歩につながります。福島の美味しい野菜、肉、魚、米、蕎麦などを食べ、大いに満喫してください」と歓迎の挨拶がありました。
次に森川進全飲連会長より「昨年の4月に実施された消費税引き上げの経済影響を踏まえた政府の消費税10%への引き上げ延期において、引き続き議論される軽減税率について飲食業界への影響が最小限に留められるよう、関係各所へ要望活動を強化し、組合員の営業にさらなる活力が生まれる組合振興策を打ち出してまいります。こうした中、飲食業界の存在価値を内外に十分アピールし、組合員が一堂に会し、東日本大震災の復興支援の一助となる本大会を盛会に迎えられたことを感謝し、本地域において未だ被災されておられる組合員の方々の一日も早い復興をお祈りしております」と挨拶がありました。
続いて、来賓を代表して、厚生労働省健康局生活衛生課長・長田浩志様(厚生労働大臣・塩崎恭久様代理)、衆議院議員・亀岡偉民様、福島県県北地方振興局長・清野隆彦様(福島県知事・内堀雅雄様代理)、福島市長・小林香様、一般社団法人全国生活衛生同業組合中央会専務理事・小宮山健彦様、株式会社日本政策金融公庫常務取締役・岡部修様よりそれぞれご祝辞をいただきました。●218名の組合員を表彰
厚生労働省健康局長表彰が30名、(一社)全国生活衛生同業組合中央会理事長感謝状が39名、全飲連会長表彰が149名、また、全飲連会長特別感謝状を4組合支部・団体がそれぞれ受賞しました。受賞者を代表し小國政信氏(福島県)が謝辞を述べました。
次に、愛知県組合より今回改めて集められた義援金が福島県組合に贈呈されました。
また、前回開催県である秋田県に感謝状と記念品が贈呈され、齊藤育雄秋田県理事長が謝辞を述べました。●医学漫談家“ケーシー高峰” によるトークショー
前田孝二全飲連副会長(愛知県理事長)による大会宣言決議に続いて、『福島の今』をテーマとした映像が流され、復興に向けて歩みを続けている福島県や被害を受けた仲間達の現状を知ることができました。次に、25年以上いわき市に在住している、医学漫談で有名な漫談家・ケーシー高峰によるトークショーが行われました。ホワイトボードを駆使した医学漫談で会場内を笑いに包み、なごやかな雰囲気になりました。●次回開催は『富山県』
大会のエンディングでは、井上富義大会副実行委員長(大分県理事長)から次回の全国大会が『富山県』で開催されることが発表されました。『第54回全飲連全国富山県大会』は平成28年5月25日(水)に富山市芸術文化ホール「オーバード・ホール」にて開催されます。
世界遺産でもある五箇山で生まれた日本最古の民謡『こきりこ節』に合わせて踊る『こきりこ踊り』が披露され、総勢49名の富山県の組合員が「水・食・人 きときと富山に来られんか」と書かれた横断幕を持って登壇し、次回の全国大会をPRしました。
浦野三智男富山県理事長から「来年の全国大会へ向けしっかりと準備を行っております。北陸新幹線が開通しアクセスも良くなりました。みなさん富山に来られ!」と挨拶がありました。そして、大会旗が紺野昭治理事長から森川進会長へ、さらに浦野三智男理事長へと託されました。
最後に紺野和博福島県副理事長が閉会の言葉を述べ、会場からの盛大な拍手で、福島県大会は大盛況のうちに終了しました。●同時開催『福島県物 産展示即売フェア(東日本復興支援)』
パルセいいざか特設会場にて『福島県物産展示即売フェア(東日本復興支援)』が同時開催されました。会場にはキッチンカーが立ち並び、なみえ焼きそばや円盤餃子をはじめとしたご当地グルメを楽しむ来場者でにぎわいました。また、平成26年度福島産桃を使用したジュース「もも日和」がミスピーチキャンペンクルーによりふるまわれ、来場者は濃厚なジュースに舌鼓を打ちました。
第53回全飲連全国福島県大会
ピアノとフルートでお出迎え ケーシー高峰医学漫談は大盛り上がり 多くの組合員の方が表彰されました 来年は富山県で全国大会が開かれます ●福島県物産展示即売フェア(東日本復興支援) ご当地グルメが立ち並びました 日本一安全な福島産の果物が大人気
「しだれ桜寄付 植樹式」 福島県大会を記念して大会前日に、福島市の信夫山公園で記念植樹式が行われました。森川会長をはじめ連合会の副会長や理事の方々が参加し、シダレザクラが7本植樹されました。森川会長は「復興の歩みをみんなで見ようと、全国大会を福島県で開催することになりました。これからも福島を訪れ、植樹したサクラの様子を見守りたいと思います」と述べました。また、福島市長・小林香様より全飲連に感謝状が贈呈され、参加者全員により記念撮影が行われました。