千葉&東京からレポート
   喫煙マナーアップ作戦
  千葉県飲食業生活衛生同業組合 
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 「長く愛される商店街であるために、街の美化や店内の喫煙環境は重要なテーマ」と話す千葉県飲食業生活衛生同業組合の青年部長竹下さんは、地元館山市の渚銀座で、商店街を上げての喫煙マナー向上に向けた取り組みを行なっています。
 受動喫煙の防止を目的に飲食店での喫煙を条例で規制しようという動きは、神奈川県の条例施行を皮切りに、兵庫県でも条例が制定され、現在、複数の府県で同様の検討が行われています。
 千葉県でも2012年の2月、「飲食店も含めた公共的施設すべてを禁煙とする条例を検討すべき」という報告書が県へ提出されました。この時、千葉県の飲食組合などが中心となって「民間事業者にも配慮したバランスのある議論」を県に求める陳情活動を行った結果、千葉県は「当面の間は、民間事業者の自主的な取り組みを促進し、状況を評価した上で条例の是非を検討する」とのスタンスを公表。まずは、民間事業者自らの取り組みに期待するという内容でした。
 かねてから問題意識を持っていた竹下さんは、こうした県の動きを待たずに「分煙や喫煙マナーの向上に自ら率先して取り組み、手本となることで県内各地への波及を図りたい」と考え、会長を務める館山市の渚銀座振興会の会合で「街ぐるみの取り組みを進めよう」と提案しました。
 こうして、千葉県南部で最大の繁華街といわれる館山市の渚銀座では、お店の店頭にスタンド灰皿を設置、ポイ捨てを防止して街の環境美化を進めるようになりました。
 灰皿には「渚銀座は、マナー銀座へ」というコピーを配したマナー啓発ステッカーも貼付されています。振興会に加盟している91店舗に喫煙ポリシー表示ステッカーを配布し、街ぐるみの分煙活動を展開しています。
 「ポイ捨てをせずに灰皿を利用してくれるお客様を見ると本当に嬉しい」。お客様がより訪れたくなる街に変貌し、その県下への波及効果にも、竹下さんは手応えを感じています。


「飲食店でも使える」をテーマにしたスイーツコンテスト
    東京都飲食業生活衛生同業組合 
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 東京都飲食業生活衛生同業組合では、武蔵野商工会議所と古屋学園専門学校二葉製菓学校の共催を得て、昨年12月15日(土)にスイーツコンテストの試食・審査会を行ないました。事前にレシピ等を記入した書類審査が行われ、審査に残った9名が実際に提案したレシピのスイーツを作り、その腕前を競い合いました。同組合の市野直春理事長をはじめ、武蔵野商工会議所会頭や古屋学園の理事長など9名の審査員が試食したうえで厳正なる審査と表彰が行われました。
 このような調理学校との提携で実施するメニュー開発コンテストは、昨年に続き2回目。調理師をめざす若者たちの飲食業界や飲食組合への認知度の向上や、業界への就職をめざす若者たちの意識や意欲の向上を促すなどの効果が期待されています。
 しかも、若者たちの料理やスイーツのアイデアレシピを、自分の店のメニューに取り入れることが出来るとあって、組合員にとってもメリットがもたらされたり、刺激になったりしており、今後も継続が望まれています。