第51回目となる全国大会を2013年5月29日 宮崎で開催


理事長訪問 第15回 宮崎

宮崎県飲食業生活衛生同業組合
    代口 修 理事長に聞く

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チェーン店との差別化は
真心とサービス精神

―地元で経営されているお店についてお聞かせください。
代口理事長■商売は、テイクアウトの弁当屋を営んでいます。妻や子どもが従業員として働いており、私も厨房に立っています。
 元々、両親が食堂を経営しており、ゆくゆくは私が家業を継ぐことが決まっていたため、学生時代にアルバイトをしながら調理師免許だけは早々に取得していました。卒業後、東京でデザイナーとして十数年間働きましたが、31歳の時に帰郷することになりました。両親が守り続けた大切な店ではありましたが、今後の経営に限界も感じていたため、思い切って業態を変え、弁当屋として再スタートしました。
 組合には、両親の代から加入していたので、そのまま登録を継続しました。弁当屋は、地域との連携が大切なので、地域のお祭りや行事などには積極的に参加しました。地元と東京の感覚にはギャップがあり、戸惑い等もありましたが、それでも何か行動しなければいけないという必死な思いから組合活動にも一生懸命取り組みました。とてもいい勉強になったと感じています。

―どのような理念をもって経営に臨んでいますか。
代口理事長■やはり意識するのは大手の同業者です。チェーン店との差別化に最も大切なのは利益率や価格競争ではなく、真心やサービス精神だと思います。「より美味しいものを提供したい。皆に喜んでもらいたい」との気持ちから、とにかく手作り≠ノこだわって弁当を作っています。 すべての料理にこだわっていますので、手間もかかり大変ですが、美味しく食べていただければ、お客様には喜んでいただけます。そういう姿勢が評価されたからでしょうか。当店のお客様は、ほとんどがリピーターで末永いお付き合いをさせていただいています。
 メニューも定期的に見直し、アレンジを加え、試行錯誤を続けています。皆に受け入れられ、飽きられないための努力が大切だと思うのです。

―来年、全飲連の第51回目となる全国大会が宮崎で開催されますがどのような大会にしたいとお考えですか。
代口理事長■宮崎県大会では、なるべく手作りで大会をつくることで費用を抑え、お手軽な料金のもと、誰もが参加しやすい大会にしたいと考えています。旅行業者を介さず、できるだけ組合主導で進めることで費用を節約し、その分、宮崎の美味しい料理やお土産を充実させて皆様に還元していきたい意向です。
   
●宿泊施設について
 これまでの参加者から、ホテルでは気兼ねなく静かに休みたいという希望の声を多く耳にしました。そこで、今回の宿泊ホテルは相部屋ではなく、シングルルームを多く用意できるよう準備を進めています。もちろん、ご夫婦や希望者にはツインのお部屋を提供することもできます。参加者の希望に合わせて楽しんでいただけるよう企画しました。懇親会についても横のつながりを生かし、様々なジャンルのお店を提供できるよう話を進めています。
     
●大会記念販売について
 宮崎の名産品として、地鶏やマンゴー、カツオ、宮崎牛などが代表的です。今回、マンゴーとカツオには特に力を入れ、大会記念販売用に特別価格での提供が実現しました。持ち帰りではなく、生産者からの直接配送による販売なので、最高の鮮度をお約束します。他にも宮崎の美味しい味覚を楽しんでいただける内容を準備していますので、お土産に限らず仕入れにもご活用いただけるはずです。
     
●観光プランについて
 従来の全国大会では、代表者会議と大会式典で2日にわたって開催されていましたが、宮崎県大会ではそれらを1日に凝縮し、できる限り観光に時間を費やしていただこうと思っています。観光プランも、宮崎の大自然の中でゴルフを堪能するツアーや、パワースポット・歴史的建造物などを巡るツアーをご用意しています。
 Aコース/西都原古墳群・綾酒泉の社、Bコース/青島日南海岸・鵜戸神宮・飫肥城、Cコース/フェニックスカントリークラブ、Dコース/高千穂神社・高千穂峡とバリエーションも豊かです。どうぞご期待ください。
   
●大会に対しての抱負・お願い
 大会を開催する意義は2つあります。ひとつは、コンパクトな大会のモデルケースを築くことです。50回目の節目となった東京都大会を終えた今、大規模で派手な全国大会は必要ありません。むしろ、大会を誘致してくれる都道府県のプレッシャーを軽減し、事業そのものを継続して行くことに意義があるのだと感じています。宮崎県大会において、全国大会の新しい形を示すことができれば何よりです。
 もうひとつは、いろいろな分野で、若者を起用し、育てていくことです。現在、組合員が減少傾向にある中で、特に若手の組合員の減少が顕著です。大会は、若者が動きやすいプランで進めており、他組織との結束をこの大会を通じて高めていければと考えています。
 残された半年間、こうした意気込みで準備を進めて参ります。皆様をお迎えし、宮崎を満喫していただくプランも豊富に用意しておきますので、来年5月の宮崎県大会を、どうぞご期待ください。

―本日はどうもありがとうございました。

 

食材の宝庫と神話の里の宮崎へ

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第51回全飲連全国宮崎県大会
■2013年5月29日(水)
■宮崎市民文化ホール
【大会スケジュール】
 10:30 全飲連都道府県代表者会議
     全飲連青年部総会
     全飲連女性部総会
     飲食活性化フェア(17:00まで)
 15:00 開会記念式典(受付13:00開始)
 15:40 表彰式
 16:10 来賓祝辞
 16:30 大会宣言
 17:00 閉会
 18:00 懇親会