沖縄&群馬からレポート
食のイベントでまちおこし

●沖縄県飲食業生活衛生同業組合沖縄支部
 第1回コザAランチ選手権
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 10月23日に沖縄市コザ運動公園市営体育館横野外会場にて、沖縄県飲食業生活衛生同業組合沖縄支部主催の「第1回コザAランチ選手権」が開催されました。
 A、B、Cランチの表現は、日本でいう松・竹・梅にあたるもので、戦後のコザ市(現在の沖縄市)で生まれたもの。「ニューヨークレストラン」で提供され始めたご当地メニューで、1プレートに様々なおかずがのったランチは当時の憧れでした。しかし、「ニューヨークレストラン」は2008年でその灯を落とし、Aランチの名もあまり聞かれなくなりました。
 今回の選手権は、当時コザの象徴であったAランチにもう1度スポットを当て、様々な店舗のAランチを楽しめるイベントとして開催されました。
 出店は8店舗で、どれも昔からAランチを提供しているお店ばかり。参加者は500円でチケットを買い、各店のAランチを食べ比べ、気に入った店に投票をします。できるだけ多くのAランチを食べ比べられるよう、ボリュームと品数を減らしました。
 また、選手権を盛り上げるため、作詞を沖縄料理飲食業組合の山城組合長が担当した「ハッピー!Aランチ」という歌を制作するなど、事前のPRを積極的に展開しました。その成果もあり、午後3時までに、トータル約2,500食を完売。初代王者には本部町の「ドライブインレストラン ハワイ」が選ばれました。
 出店者の人たちから「ぜひまた挑戦したい」という声が多く聞かれた中、山城組合長は「今後は、地域の食材を多彩に使用したAランチに力を入れ、参加店も20店舗に拡大したい」と、次への意欲を語りました。

●群馬県飲食業生活衛生同業組合
 高崎バル2011
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 10月21、22、23日に高崎市内のまちなかの食のイベントとして『高崎バル2011』が開催されました。
 これは、飲食業活性化を目的とし、群馬県飲食業生活衛生同業組合(理事長/加藤隆)が中心となり、高崎市や商工会議所と連携して実施されました。組合員、非組合員の区別なく飲食店の経営者同士が協力して、約100店の参加を実現しました。業態は、和・洋・中をはじめ、バー・スナック・菓子店など様々でした。
 そもそも「バル」とはいう言葉には、スペイン語で“気軽に立ち寄れる居酒屋”という意味合いがあり、お客さんにいろいろな店を食べ歩いてもらうことを狙いとしました。各店は、タパス(小皿)+ドリンクを1セットとした手ごろな『バル限定メニュー』(600円)を用意し提供しました。
 また、高崎バル中心会場では、一部の参加店舗が協力し「バル村」というフードコートを設置。訪れた人たちは、好みの仮設店舗から気軽にフード&ドリンクを購入し、ステージでの音楽演奏などを聴きながら思い思いにおいしいひと時を楽しんでいました。その様子は、地元メディアにも取り上げられ、WEBサイトやツイッターでも話題になりました。
 店舗経営者にとっては、多くのお客さんに自慢のメニューをPRし、新規の顧客獲得のチャンスとして歓迎され、利用者側には、普段なかなか入れない高級店や、地元の新しい店を発見する機会の提供となりました。実際に「バル限定メニューがおいしくて満足した」、「高級店でも気兼ねなく席を立て、一日にいろいろなお店を回れて楽しかった」などの声が聞かれました。
 加藤理事長は「高崎バルで中心市街地や周辺の飲食店に人があふれ大成功でしたが、これだけで終わらず、今後も飲食業活性化のために地元の人たちと協力していきたい」と意気込みを語りました。