活力ある全飲連を創ろう
日本経済と国民生活の基盤を支える自負と誇りを持って頑張ろう!
全飲連会長 2011年 新春挨拶
全国飲食業生活衛生同業組合連合会
会長 加 藤 隆全国の組合員の皆さまには、健やかに新春をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
日本は今、明治維新や太平洋戦争の終戦と並ぶ、時代の大きな転換期、変動期を迎えています。このような状況の中で、飲食業界も大きな荒波の中で、生き残りをかけて、どう進むべきか真剣に考えなければならない時に立っています。
日本の飲食業は、私たち地域の零細企業や個人経営により支えられているのが現状です。年間20数兆円とも言われる売上高を占める飲食業は、大手資本の外食産業の存在もあることながら、その多くは地域の零細な事業主により支えられています。また、飲食店が日本の事業所の中で占める数は、正確な統計はありませんが、80万軒とも言われています。飲食店は他の産業や業界を遥かに凌ぐ従事者が存在し、日本経済の中でも大きなウエイトを占め、国民の食生活を支えているのです。
政治も、経済も、そして国民生活も大きな岐路に立っている中で、私たち飲食業界は、日本経済の中で大きな役割を果たしているとともに、国民の食の安全と安心に貢献しているという自負と誇りを持って、一致団結して活路をひらいていくことが重要です。全飲連としましても、組合組織の発展と業界の振興、安心・安全な食の提供を基軸に組合員の経営の安定を図るべく最大限努力をしていきます。
昨年は、生衛業の存続をも賭けた生活衛生営業関係補助金に対して、政府の行政刷新会議事業仕分けにおいて、二度に亘り「一旦廃止」の判定を受けました。その後、厚生労働省内において「今後の生衛業振興に関する検討会」の改革案の結果を踏まえて、平成23年度政府予算編成に際して、新たな視点に立ち改革案を検討し、事業内容を見直しした上で予算要求をしました。国民生活を底辺で支える私たち飲食業界振興のためにも、是非ともこの予算は成立をしてもらわなければなりません。
さて、本年は「全飲連第4回飲食まつり」も実施され、全飲連あげての組織の取り組みを消費者へアピールする絶好のチャンスとなります。更には、第49回全国岐阜県大会の開催準備も主管である地元岐阜県組合河本理事長はじめ役職員の皆様方が日夜その準備に奔走されております。お一人でも多くのご参加を心からお願い申し上げる次第であります。
本年も、全国の組合員の皆さまが一層の結束を図り、全飲連の活動にご支援、ご協力を賜り、全飲連と各都道府県の組合が活発な活動を展開できるように、心からお祈り申し上げまして、新年のご挨拶とさせていただきます。