飲食業界に新しい力と価値の創造を

飲食業界を担う次世代を育てる

全飲連会長201 
新春挨拶 

 

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  全国飲食業生活衛生同業組合連合会
会長 加 藤  隆

 組合員の皆さまには、健やかに新春をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
 平素より全飲連の活動や運営に対しまして、役員、組合員の皆様方には格別なご理解とご支援をいただき心からお礼申し上げます。なお、多年にわたり組合運営にご尽力されました関係各位に対しまして深く敬意を表します。
 昨年は、新型インフルエンザ、株価の暴落、非正規雇用者の解雇問題など何よりも安心・安全が守られるべき国民生活に大きな危機がもたらせました。また、自民党から民主党への政権が交代し政治も大きく揺れ動いた年でした。
 一昨年秋のリーマン・ブラザーズの経営破綻に端を発した世界的金融危機が欧米やアジアでは一段落したにも拘わらず、日本だけが更に深刻なデフレに陥り、未だに厳しい経営環境に陥っています。
厚生労働省などによると、平成22年春卒業予定の大学生の就職内定率は約6割弱、高校生も約3割強で、いずれも過去最悪の就職状況となっています。
 これには、さまざまな原因がありますが、世界の最先端を走っていた筈の日本型経済システムや企業経営のあり方が古いものとなってしまい、その硬直化が経済の回復を阻害しているといえます。そのことが結果的に若い世代への皺寄せとなり、最悪の就職状況という事態を引き起こしているといえます。
 個人消費は著しく落ち込み、飲食業界にも多大な影響を及ぼしています。加えて食の安心、安全面での外食関連業者は消費者の一段と厳しいニーズに的確に対応しなければなりません。
 多くの課題に直面し、混沌とした閉塞感と不安感が大きく渦巻いている中で、われわれ全飲連も組合員の皆さんの個々の商いも、どのような方向に進むべきか問われています。
 百年に一度という不況を克服し、自らの力で新たな道を切り開いていく覚悟が必要です。そして、これからの飲食業を担っていく若い世代に希望を与え、育てていくことも我々の使命だと思っています。
 私は全飲連の会長として、全国の組合員の皆様の切実な経営状況の打破を政府をはじめ関係機関に働きかけると共に、組合組織の発展と業界の振興、組合員の経営の安定を図るべく最大限努力をいたします。
 先ほども述べたように、日本経済が活況に向かう見通しが立たず、政府の緊急経済対策にも回復の兆しは見えていません。新政権が発足して間もないこともあり、事態の打開にはもう少し時間がかかると思われます。
 このような背景からも毎年度挙行いたします全国大会事業では、全国の組合員が一堂に会し、共通問題を認識して友愛と団結を誓い合うと共に、内外に業界の存在価値をアピールしていく必要があります。本年の全国大会は、6月9日大分県別府市において挙行されます。主管する大分県飲食業組合では、井上理事長を中心とする役職員の方々が一丸となり、その準備に奔走されております。全国からできるだけ多くの方にご参加いただきますよう、お願い申し上げます。
 本年も全飲連に対しまして引き続きのご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、皆様の更なる飛躍とご繁栄、ご健勝を心から祈念いたしまして新年のご挨拶とさせていただきます。