今こそ、全飲連の底力を
食が育む日本の元気。
地域に根ざした安心・安全な
飲食店づくり全飲連会長年頭挨拶
全国飲食業生活衛生同業組合連合会
会長 加 藤 隆新春を迎え謹んで新年のご祝詞を申し上げます。
昨年は、はからずも田中前会長の後任として全飲連第10代会長に任命され、身の引き締まる思いで新年を迎えました。改めて全国の組合員の皆様のご支援に対して深く感謝を申し上げます。
いま、世界は未曾有の金融・経済危機に直面しています。アメリカの金融危機が世界経済へ大きな影響を与え、わが国経済にも大きな影響を及ぼしています。我々飲食業界の経営環境もますます厳しくなることが予測され、不安感や不透明感を払拭することができないことも事実ですが、手をこまねいているわけにはいきません。組合員の皆さんの商売も、全飲連の活動も立ち止まるわけにはいかないのです。
多くの組合員の皆様が経営に支障をきたしているという実情をしっかりと把握し、全飲連としましてもさまざまな見地から、引き続き飲食業界の振興と活性化のため、とくに生衛業の振興推進事業の充実や税制改正に向けて、政府や関係省庁に強く要望していきます。
また、昨年は、10月に株式会社日本政策金融公庫が発足しましたが、これまでの生活衛生融資貸付制度は新組織においても引き継がれることとなりました。政府の政策金融改革において生活衛生融資制度の存続が危惧される中、生衛業あげての全国的な存続運動が成果をあげた結果です。組合員の皆様には一層の活用と制度の普及にご協力いただきますようお願い申し上げます。
我々飲食業界も自らが創意工夫をして「地域の飲食店だからできる地域に根ざした 顔の見える店づくり」に取組んでいくことが大事だと考えます。
組合員個々の経営環境が安定していくための取り組みは当然のこと、消費者から信頼される店づくりとして、安心・安全を提供するための原産地表示の促進、営業標準約款事業の推進、さらには省エネ対策の促進にも全力をあげなければなりません。
私たち全飲連には半世紀の歴史があり、これまで何度も苦境を乗り越えてきました。地域に根ざした営業、お客様本位の顔の見える営業こそが私たちが培ってきた「財産」であり「力」です。厳しい時代だからこそ、このことを大事にしてかなければなりません。
さて、本年の全国大会は全飲連発祥の地である静岡県で開催されます。我々の組合がどうしてできたのか。組合とは何か。改めて見つめ直す意義ある大会になると考えます。地元の静岡県では森川理事長を中心とする役職員が一丸となり日夜その準備に奔走されています。久々の東日本での大会でもありますので、全国から一人でも多くの組合員の皆さんのご参加を心からお願い申し上げます。
本年も全飲連の活動に対しまして、積極的な参加と協力をお願い申し上げ、皆様方のご健勝とご隆盛を心から祈念いたしまして新年のご挨拶といたします。