全青連研修会、千葉で開催
航空機機内食に徹底した衛生管理を学ぶ
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(株)TFKで徹底した衛生管理の現場を視察 成田山新勝寺でボランティアガイドの説明を受ける

 11月13日、千葉県成田市において全青連千葉県研修会が開催されました。全国の青年部と女性部から約40名、千葉県青年部および女性部から約45名が参加して開催されました。
 まず、成田山新勝寺を訪れ、地元ガイドボランティアの方々から成田山の歴史や国指定重要文化財などについて説明を受けました。成田山は来年、開基千七十年祭を迎えるとあって、総門の建立や本堂の改修などが最終段階を迎えており、きれいに整備されていました。昼食には、その後に見学予定の機内食調理にちなんで機内食風のお弁当が提供され、参加者一同は一風変わったランチタイムを楽しみました。
 午後には、日本国内で調理される航空機内食の5割以上のシェアを持つケータリング会社である株式会社ティエフケーを訪問。ここでは、HACCPやISOなどに基づいて徹底した衛生管理を行っており、食の安全に対して強い使命感を持って全社で取り組んでいます。
 同社は国内外30数社の航空会社に毎日3万5千食を提供。今回見学した本社工場は清潔区域、汚染区域といったゾーニングによって、温度管理や食材や人間の立ち入り制限を行っています。工場全体が衛生的であることを前提に作られており、特にゴミが溜まらないように吹き溜まりを作らない工夫が随所に見られました。
 食品加工において、急速冷却を行う大型のブラストチラーが導入されています。その内部には、現在3日間の食品が保管されていますが、2日間までに抑える努力をしているとのことです。
 同社は世界中の機内食を扱っているので、イスラム教徒が食べても良い食事を調理するハラルキッチンも備えています。また、ビジネスクラス以上の機内食は同様の衛生管理の中で、ひとつずつ手作りで調理されています。
 工場視察後、参加者からTFKは、大量に調理する工場ではあるが、衛生管理に対する考え方や随所に見られた細かい気遣いなどについては、一般の飲食店でも充分に導入できるものである」といったコメントがありました。