補助犬受け入れに関するお店側の不安解決 『補助犬同伴受け入れマニュアル』
全国生活衛生営業指導センター
平成14年10月の身体障害者補助犬法の施行により、生衛業においても身体障害者補助犬の受入れ義務があります。(財)全国生活衛生営業指導センターでは、生衛業の業種ごとに補助犬受け入れのポイントをまとめた『補助犬同伴受け入れマニュアル』を作成しました。「身体障害者補助犬法」がわかりやすく解説してあるだけでなく、さまざまな場面での対応方法や注意事項が具体的に説明されています。
第1章では「すべての事業者の方へ…補助犬受け入れQ&A」として
1.身体障害者補助犬法ってどんな法律なの?
2.補助犬受け入れのポイントは?
3.補助犬使用者へどう対応したらいいでしょう?
4.補助犬による迷惑行為は?
5.トラブルが起きたときは?など詳しく説明されています。
また第2章では、事業者別補助犬受け入れQ&Aとして、われわれ喫茶店営業・飲食店営業に関わる説明も掲載されています。
いざ受け入れるというときスムーズなサービスができるよう、このマニュアルを従業員教育に活用していただくとともに、日頃よりお店で他のお客様にも読んでいただきご理解をいただけるよう利用していただきたいと思います。★身体障害者補助犬とは
盲導犬・介助犬・聴導犬をさします。【聴導犬】はオレンジ色の首輪や引き綱、ベストなどが目印。【介助犬】は介助と書かれたベストを着けていることがありますが、【盲導犬】はハーネス(使用者と犬の間の意思の疎通を図るもの)以外何もつけていない場合が多いです。★まずはじめの対応は?
1.入店されたら先ず声掛け
「何かお手伝いすることは、ございませんか?」
まず、必要な援助を本人に確認しましょう。
【盲導犬の場合】誘導方法を使用者本人に確認。使用者の半歩前に立ち、ひじにつかまってもらうか、真後ろから声で誘導。使用者を基点に「右」「左」と表現しましょう。
【介助犬の場合】介助犬ができない補助をサポート。床の段差や車椅子で使用できるトイレを案内しましょう。
【聴導犬の場合】声掛けの方法(手話・筆談・口話)を、使用者本人に確認。(身振りや数字などを指すだけでも意思の疎通を図れることが多い)2.周りのお客様の了解を得る
案内するときは、周囲のお客様の了解を得ましょう。「補助犬同伴のお客様を隣の席にご案内しますがよろしいでしょうか?」「隣の席に補助犬同伴のお客様がいらっしゃいますが」→了解を得られないときは別席へご案内します。※詳しくは全国生活衛生指導センターのホームページ
http://www.seiei.or.jp/db-cho/ をご覧下さい。