「食と音楽」、文化の絆 〜ともに歩んだ20年に感謝〜
(社)日本音楽著作権協会 
  理事長 吉田 茂

 全国飲食業生活衛生同業組合連合会の皆さまに謹んで初春のお慶びを申し上げます。
 皆様におかれましては、私どもJASRACの業務に変わらぬご理解とご協力を賜っておりますことに、篤く御礼申し上げます。
 本年は、1987年のカラオケ演奏に関する著作権の利用許諾手続き開始から20年を迎えることとなりました。お陰様をもちまして、いまやその適正利用率は約90%に達しております。このことは、1998年の小規模店を含めた全面的な手続開始など、多くの問題を貴連合会ならびに各組合の皆さまの全面的なご協力により解決してきたその結果であります。この場をお借りして、これまでのご支援、ご尽力に対し、改めて感謝申し上げる次第であります。
 カラオケ著作権20年の道のりは、まさに「食の文化」と「音楽文化」の架け橋を構築する歴史であり、同時にそれは、貴連合会、組合の皆さまと私どもJASRACとの絆の歴史でもあります。
「食と音楽」はどのような時代が到来しようとも、人々が求めてやまないものであり、音楽の利用者と創作者との「共存共栄」そして「公平性」をめざした連携の経験は、そうした人々の願いに今後も大きく黄献するものであります。
 現在、音楽を取り巻く環境は、ファイル交換ソフトなどを利用した不法な音楽配信など、大変厳しい環境にありますが、私どもJASRACは、皆さまと共に歩んだ歴史を励みに、この荒波を乗り越えてゆく所存です。
 本年が皆さまにとりまして益々のご繁栄の年となりますことを祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。