時代のニーズを捉えた組合運営を目指して 治維新の精神が息づく山口の地で、全国大会開催
田中清三全飲連会長 藤井信廣大会実行委員長 宍道榮一郎大会委員長
第 44 回 全 飲 連 全 国 山 口 県 大 会 大会スローガン 大 会 宣 言 1.全飲連組織が持続的かつ安定した発展を続けていくために、組合と組合員の生き残り戦略として、全飲連の組織力を活かした事業と活動に力を注ごう。
2.飲食店営業の標準営業約款登録制度の加入促進を中心に、外食における原産地表示や食の安心・安全を確保するための事業と活動に取り組もう。明治維新発祥の地、歴史的多くの文化人が輩出されたここ山口県において全飲連第44回山口県大会の開催にあたり、全国10万組合員を擁し飲食業界を代表するわれわれは、国民の食生活における消費者ニーズの多様化、消費者への安心、安全を常に提供し、高齢化社会に対応すべく飲食業者としての役割を担い、同時に飲食業界の経営環境の近代化に全力を尽くすことが必要とされているところである。
時代に適合した組合組織の活性化をはかり、そこに文化的価値の追求、産業経済の動向を真剣に考え、われわれ飲食業者は国民の信頼に応えるために努力しなければならない。去る6月7日(水)、山口県長門市ルネッサながとを会場に第44回全飲連全国山口県大会が開催されました。
全国大会は、長引く景気の低迷にあって、飲食業界の活性化と発展を願う業界人の代表として総勢2千名余の組合員が会場を埋め尽くして、盛大に行われました。
オープニングでは、下関の先帝祭上臈道中の皆様による華麗で優雅な踊りが披露され、会場入りした参加者の目を惹き付けていました。全国から次々と到着する参加者がほぼ勢ぞろいした頃、第一部が開会しました。
第一部は、各都道府県代表である各県理事長が司会者の紹介と共に入場。壇上で田中清三会長が出迎え、一人ひとりと力強く握手を交わしました。理事長名が読み上げられるたびに所属する組合員の皆さんから大きな拍手が起こっていました。
役員、来賓の皆様が壇上に揃いして、葛原山口県副理事長の開会宣言で開幕した式典。山口県青年部によって大会旗が入場、国家斉唱と進み、そしてすっかり全国大会の恒例となった全飲連歌・大会歌が参加者全員で合唱。歌のリードは、当地湯田支部の平松桂子さんと同じく周南支部の河野佐代子さんでした。
物故者への黙祷を捧げた後、宍道榮一郎大会委員長(鳥取県理事長)が大会委員長挨拶を行い、続いて藤井信廣山口県理事長が、「おいでませ山口へ。本大会は組織の充実強化、組合員の意識高揚などにつながる意義深い大会です。この本州の最西端で今後の「食」のあるべき方向性を見出すきっかけになれば幸いです」と歓迎の挨拶を述べました。
そして田中清三全飲連会長は、「まだまだ社会経済、飲食業界が厳しい状況の中、歴史上の文化人を数多く輩出した維新のふるさとである山口県で、全国大会を開催できることは、誠に有意義なことです。藤井理事長をはじめとする山口県の皆様の開催準備に対して感謝しています」と、挨拶しました。
その後、来賓として、厚生労働大臣 川崎二郎様の代理・厚生労働省 山田隆雄様をはじめ、山口県知事 二井関成様、長門市長 松林正俊様、社団法人全国生活衛生同業組合連合会専務理事 小宮山健彦様、国民生活金融公庫生活衛生企画部部長 本田一様、農林水産省総合食料局食品産業振興課外食産業室室長 石井俊道様からそれぞれご祝辞をいただきました。小宮山様のお話の中には、田中清三会長の中央会会長就任がほぼ決定である、という話題もあり、祝賀ムードがさらに盛り上がりました。全飲連顧問で参議院議員の尾辻秀久様は、公務によりご欠席となりましたが、祝電と記念誌への祝辞をご寄稿いただきました。その他、多くの方々より届いた祝電が披露されました。
式典も大詰めに入り、大会決議が全会一致で採択され、真藤和典副会長(広島県理事長)によって大会スローガン・大会宣言として力強く宣言されました。式典・議事のプログラムが滞りなく終了すると、ステージ上は暗転。スクリーンには、山口県が生んだ『幻の童謡詩人』金子みすゞの詩が朗読され、それに併せて山口県を紹介する美しい映像が上映されました。会場内はしばし金子みすゞの世界に引き込まれ、同時に山口県のさまざまな魅力に触れるひと時となりました。
第二部は表彰式が行われました。厚生労働省健康局長表彰として31名、(社)全国生活衛生同業組合中央会理事長感謝状として46名、全飲連会長表彰として274名がそれぞれ受賞しました。また、永年功労退職役員特別感謝状が、前全飲連副会長・前長野県理事長の松江良夫様、前全飲連副会長・前富山県理事長の田地又一様、前全飲連理事・前石川県理事長の出島啓雄様の3名に贈られました。
表彰式に引き続いて、開催権感謝状の贈呈が行われ、田中会長から三輪高裕兵庫県理事長へ感謝状と記念品が手渡され、三輪理事長が謝辞を述べました。そして、いよいよ次回開催県発表へ。坂口哲夫岡山県理事長から次回開催県として発表されたのは京都府でした。そして、高木理事長を筆頭に男性は揃いのハッピ、女性は着物姿という京都らしさの装いで約60名がステージに上り、スライドを交えて京都府大会をアピールしました。
大会旗は藤井山口県理事長から田中会長の手へ。そして、次回開催県の高木京都府理事長へとしっかりと手渡され、会場内は大きな拍手で包まれました。大会は永田山口県副理事長の閉会のことばで全てのプログラムが終了。参加者は会場を後にして、それぞれの宿泊地へと向いました。
式典のオープニングアトラクションでは先帝祭上臈道中の華麗な演技 受賞者を代表して謝辞を述べる 次回開催は京都、高木理事長を中心に大会をPR
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