グルメの旅 豆知識
キムチでまちおこし

岐阜県各務原市に「キムチ日本一の都市研究会」が発足

 
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 岐阜県各務原市といえば、日本最古の歴史を持つ飛行場である各務原飛行場で有名な都市です。濃尾平野の北部に位置し、古くは中山道の宿場町(鵜沼宿)として栄え、近年は名古屋市や岐阜市のベッドタウンとして発展を遂げ、航空宇宙産業などが集積しています。
 最近は冬ソナのロケ地・韓国の春川市と姉妹都市提携をしていて、冬ソナストリートでも有名な街です。その各務ヶ原市が2004年の冬ソナ並木道の再現に次いで、昨年から「キムチ」でまちおこしを始めました。
 各務原では、1999年に各務原日韓親善協会が発足し、以来恒例事業として「キムチ漬け」講習会を実施してきました。「新陳代謝が良くなる」「ダイエット効果」「美肌効果」があるなどの理由で、その消費量は急増しています。
「美味しい」ことと「健康にいい」ことが キムチブームを引き起こし、各務原市でも例外ではなく、「キムチ漬け」講習会には、毎年定員を大幅に上回る問い合わせが殺到しているそうです。
 こうしたキムチブームを背景に、「各務原市の味としておいしくて特徴的、尚且つ各務原市にふさわしいもの」という意見が市民の間で広がり、市では各務原商工会議所、JAかかみがはら、各務原日韓親善協会、市内の飲食店主や料理サークル講師などが中心になり、キムチによる「まちおこし」プロジェクトがスタートしました。
 地元の市民だけではなく、各務原市を訪れたお客様にも、様々なキムチ料理を味わってもらうことで、地域の活性化を目指しています。

各務原キムチの特徴
 各務原キムチの一番の特徴は「にんじんと松の実」です。これは「にんじん」が各務原市の特産物であり、「松の実」が姉妹都市である韓国の春川市の特産物であることから、この食材はキムチの味を一層美味しくするとともに栄養価を高めています。
 そのため「各務原キムチ」は、各務原市特産のニンジンと春川市特産の松の実を使っていることが条件で、これを満たしたものを「キムチ日本一研究会」(事務局・各務原市観光交流課)が認定し、飲食店やスーパーなど市内54店で販売されています。
 各務原キムチを味わえるお店では、オリジナル各務原キムチをはじめ、キムチラーメン、キムチチャーハン、キムチ入りお好み焼き、キムチ風豚冷しゃぶ、キムチドック、キムチ寿司、キムチいなりなど、多彩な料理が並びます。 一軒一軒を研究会のメンバーが試食して厳正に審査して認定しています。

(お問合せ:各務原市観光交流課 058-383-1426)