標準営業約款登録店紹介シリーズ Vol. 1
群馬県高崎市
茶房ラビアン

お客様のニーズと気持ちを考えた店づくり
自然な形で登録目標を達成

  平成17年11月に標準営業約款登録店になった群馬県高崎市のイタリア料理店、茶房ラビアン。登録に当たって、店主の市川浅夫さんが新たに取り入れたのはカロリー表示です。群馬県が推進している「元気県ぐんま21」の取り組みで、人気メニューのマーレトマト、ボンゴレロッソなどの内容を計測、提出し、保健所でカロリー計算してもらった結果をメニュー表に表示しています。現在は主要メニュー3種類のみですが、今後増やしていく予定です。
 標準営業約款にはさまざまな条件や目標がありますが、市川さんは「以前からやっていることの延長だった」と言います。例えば、食品廃棄物減量に関しては、野菜くずはスープに、メニューの量も注文時に変えられるので食べ残しが少なく、生ゴミは「タマネギの皮くらい」。わずかしか出さない工夫をずっと続けていますので、特に対策をしなくてもすんでいます。
 比較的、年配のお客さんが多いこともあり、県内産の野菜をたっぷり、肉類や油脂は極力減らしたメニュー構成で、ベジタリアンの外国人客が来店した時も、さほど手をかけずに注文を受けられました。
 ゆったりした店内は車イスでも動き回りやすく、以前から身障者の来店が多いのが特徴です。残念ながら入り口にスロープはありませんが「手伝えばいい」と臨機応変に対応しています。
 また、受動喫煙対策として、県内でも早くから分煙を行っています。夜は酒類を出すため、完全禁煙は難しいのですが、天井が高く換気も充分行っているので、空気はきれいに保たれているようです。 分煙に対し最初は文句を言っていたお客さんもありましたが、今では「この店はそういうルールなんだ」と認知されるようになり、営業には影響していません。
「お客さんのことを考えてやってきたら、いつの間にかこの形になっていた」と市川さん。標準営業約款だからといって気負うことなく、自然体で標準営業約款の理念を実現されていました。(群馬県高崎市石原町3210番地)