全国の飲食業の仲間の善意が新潟に

新潟中越地震の被害に義援金を寄贈

 新潟中越地震の被害に対して、全飲連は全国の都道府県組合及び全国の組合員から心温まる総額673万842円の義援金を頂戴しました。義援金は昨年11月の理事会で承認され、新潟県社交飲食生衛同業組合に373万842円。新潟県へ300万円が義援金として寄贈することが承認され、去る12月13日に田中清三会長、加藤隆総務委員長、中島康介財務委員長、小城哲郎専務理事が新潟県に赴き、義援金を寄贈しました。
 新潟県社交飲食生衛同業組合では、緒方理事長、田中副理事長、高山専務理事が全飲連役員一行を出迎え、緒方理事長は「田中清三会長自らが多忙の中をわざわざ新潟まで出向いてくれたことに感激しました」と、感謝の言葉を述べました。また緒方理事長は「全飲連が他の生衛組合よりいち早く義援金を寄贈してくれ、幹部が揃って震災見舞いに駆けつけてくれたことが、組合員が全飲連に対する見方を大きく変化させ、現在進めようとしている飲食単独の生衛組合づくりを後押ししてくれることになる」と延べ、重ねて今回の義援金寄贈が大きな意味を持つと語りました。
 新潟県社交飲食生衛同業組合での寄贈に続いて、緒方理事長の案内で新潟県庁を訪問し、神保和男新潟県福祉保健部長に300万円の義援金を新潟県に対し寄贈しました。
 被災地は被災直後に比べ、かなりの復興を見せていますが、積雪の季節となり、まだまだ被災者は厳しい状況を抱えています。被災地の皆さんに対しては一日も早い復興を祈るばかりです。
 また、今回、全国の組合員の皆さんには多大な善意を頂き全飲連としても心から御礼を申し上げます。
 
新潟中越地震の全飲連からの義援金に対する
新潟県からの礼状
拝啓 初冬の候、皆様にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
 このたび新潟県中越大地震に際しましては、心温まる義援金をお寄せいただき、誠にありがとうございました。
 今回の大震災では県内の多数の市町村が被害を被り、亡くなられた方40人、重軽傷者約4千5百人、さらに、約10万戸の住家が全・半壊を含む被害を受け、また、依然として多くの方々が住み慣れた自宅を離れ、避難所や仮設住宅での暮らしを強いられるなど甚大な被害となっております。
 全国の皆様からお寄せいただいた義援金は、既に2百億円を超え、県と日本赤十字社など関係団体で構成する義援金配分委員会でその配分方法を決定し、被災者の方々にお届けしております。生活再建に努力している被災者の方々には大きな励ましになったものと確信しております。
 現在、新潟県では、震災で被害を受けたライフラインをはじめ、道路等の早期復旧や農業、地場産業対策とともに、被災された方々の生活支援のため、市町村や関係団体と協力し、全力で取り組んでいるところです。
 このたびお寄せいただいた皆様のご厚情に略儀ながら書中をもってお礼申し上げますとともに、ますますのご発展とご健勝をお祈り申し上げます。
敬具
平成16年12月
新潟県福祉保健部長 神 保 和 男