JASRACニュース
新会長に船村徹氏が就任、吉田理事長留任。
(社)日本音楽著作権協会(JASRAC)は去月臨時評議員会を開き、任期満了による星野哲郎会長の退任で、新会長に作曲家の船村徹氏の就任を決めた。
会長=船村徹、理事長=吉田茂、常務理事=加藤衛・斉藤満雄・泉川昇樹・常任理事=野木武壽・角山由美・菅原瑞夫、常勤監事=加藤正彦の各氏。任期は一期三年。
新潟県中越地震被災地域に
著作権物使用料の徴収中止措置を決定
(社)日本音楽著作権協会は、10月27日と11月10日に理事会を開いて、新潟県中越地震が甚大であることに鑑み、新潟県が災害救助法の適用を決定した新潟県小千谷市、長岡市、栃尾市などの地域に所在し、JASRACと利用許諾契約を締結している、カラオケ飲食店、カラオケボックス、CDレンタル店に対して、平成16年11月から平成17年4月分の使用料を全額徴収しないこととした。
またこの地域での被災者救援のために開催される「チャリティーコンサート」等に対しても平成16年10月23日以降に開催する催物のうち、事前に著作物使用料免除申請書を提出し、次に該当する@利益の全額を新潟中越地震関連被災先へ寄付するA全ての出演者が報酬を受けないB主催者に、申込現在で無許諾の催物または未収債権がないことC収支決算書および経費の領収証、寄付先の領収証(写)を後日提出すること。これらの条件が認めたものは、使用料は徴収しない。
その他、催物に付随して製作されるプログラム、チラシ、ポスターなどに歌詞、楽譜を掲載する場合の使用料も全額徴収しない。
この他、台風23号の被災地域で、兵庫県洲本市、西脇市、豊岡市に所在する全店舗にも平成16年11月と12月分のカラオケ使用料を全額徴収しないこととした。
これからの決定に併せて、中越地震被災者にJASRACでは、会員、信託者である作詞家、作曲家、音楽出版者などの権利者及びJASRAC役員から義援金を募り新潟県知事に渡すことも決定した。