JASRAC
通信カラオケ5.4%増(社)日本音楽著作権協会(JASRAC)は、平成15年度の定例記者会見を行い、平成14年度の使用料の徴収額をはじめ、国際間における著作権管理の充実へ向けた取組み、デジタル時代における著作権管理に向けた取組み、音楽著作権管理に関わる重要判決、BGMの管理、14年度に実施した文化事業などについて経過を説明するとともに質疑に応じた。
平成14年度の使用料徴収の総額は1千60億6,700万円で、7億8,000万円、0.7%の増となった。
内容的に見ると、14年度はCDの生産実績がこれまでにない不振を続け、オーディオディスクの徴収額は308億7,000万円、前年度比90.6%と大幅な減少となったが、放送などの使用料のほか、着信メロディーデータ配信を中心とするインタラクティブ配信の使用料が大きく伸びたことにより、前年度実績を確保することができたとしており、世の中の移り変わりを反映している。
また飲食店営業などにおけるBGMの有線音楽放送など、背景音楽の音源を提供する事業者が、個別の店舗に代わって使用料を支払う、いわゆる元栓処理については、14年4月から開始となったが、国内のBGM音源提供者のほぼ100%、67事業者(残り2社)との契約が完了し、徴収額は、2億8,000万円となった。
また飲食関係業界にもっと結びつきの多い通信カラオケの徴収額は、55億9,200百万円で、前年度比5.4%増と需要は依然と伸びている。