狂牛病(BSE)問題で緊急融資制度が発動される飲食業界へ大きな打撃を与えた一連の狂牛病問題ですが、全飲連としては、政府機関へ一日も早い原因究明をおこない、消費減退が改善されるように牛肉の流通段階や小売店、飲食店での安全性開示、この問題の影響による経営不振店に対する特例貸付制度の確立、また貸付希望者に対して柔軟に対応することなど、早期の対策を講じるよう求めてきました。
その結果、10月17日には国民生活金融公庫による緊急対策貸付制度が発動され、同問題により資金繰りが悪化した事業者に対して、衛生環境激変特別貸付の取り扱いを開始しました。また、10月18日には政府の安全宣言も出されました。
全飲連では、引き続き狂牛病問題の早期終息に向けて厚生労働省や環境衛生議員連盟への働きかけを続けて参ります。狂牛病関連特別相談窓口設置される
(国民生活金融公庫) 国民生活金融公庫は、平成13年10月4日、牛海綿状脳症(いわゆる狂牛病)関連特別相談窓口を全国152の店舗に設置しました。国産牛肉の消費減退等により影響を受けた中小企業のみなさまの資金調達に支障を来すことのないよう、政府系金融機関として円滑、迅速かつきめ細かな対応を行っていきます。
このほか、普通貸付や生活衛生貸付など各種の融資制度の取り扱もしているので、くわしくは国民生活金融公庫各支店窓口まで。(平成13年10月16日より、衛生環境激変特別貸付を取り扱い)
主な融資制度のご案内
■経営安定貸付
●資金使途
売上減少等、一定の要件を満たす中小企業の方が、資金繰りを安定させるためなどに必要とする運転資金。
●制度名
1.中小企業経営支援資金
2.中小企業運転資金円滑化資金
●融資限度額/利率
1.普通貸付とあわせて4千8百万円以内/年1.65%
2.別枠4千万円以内/年1.7%
●返済期間
5年以内(特に必要な場合は7年以内)
■生活衛生経営安定貸付
●資金使途
売上減少等、一定の要件を満たす生活衛生関係営業者が、資金繰りを安定させるためなどに必要とする運転資金。
●制度名
1.経営支援資金
2.運転資金円滑化資金
●融資限度額/利率
1.振興事業貸付(運転資金)とあわせて5千7百万円以内/年1.65%
2.別枠4千万円以内/年1.7%
●返済期間
5年以内(特に必要な場合は7年以内)
■衛生環境激変特別貸付
●ご利用いただける方
BSE(牛海綿状脳症)に感染した牛が確認されたことにより資金繰りに影響を受けており、次のいずれにも該当する食肉販売業又は牛肉(牛の内臓、骨等を含む)の取り扱いの多い飲食店営業を営む方
(1) 最近1ヶ月の売上高が前年又は前々年の同月(営業歴が1年未満の場合は影響を受ける前3ヶ月の売上高の平均額など)に比較して10%以上減少しており、かつ、今後も売上減少が見込まれること。
(2) 中長期的に業況が回復し、発展することが見込まれること。
●資金のお使いみち
資金繰りを安定させるための運転資金
●ご融資額
別枠1千万円以内
●ご返済期間
5年以内(特に必要な場合7年以内)
●据置期間
6ヶ月以内(特に必要な場合1年以内)
●利率
年0.9%
●お取扱い期間
平成14年4月30日まで
●お申し込みに必要な書類
ご利用にあたっては、振興計画認定組合の長が発行する「振興事業に係る資金証明書」のほかに、生活衛生営業指導センターが発行する「衛生環境激変対策特別融資に係る確認書」が必要となります。
緊急アンケート
全飲連では10月4日から9日にかけて、組合員の中で専門店(焼肉店、ステーキ専門店、すき焼き店、しゃぶしゃぶ専門店など)820社を対象にアンケート調査をおこないました。狂牛病被害状況アンケート(平成13年10月11日現在)