一層の連帯感を深め、自信と勇気を喚起


全国飲食業生活衛生同業組合連合会会長
田 中 清 三


 輝かしい21世紀の幕開けの、第39回全国飲食業生活衛生同業組合連合会全国栃木県大会が、ここ豊かな自然と文化遺産の宝庫であります栃木県におきまして、本日かくのごとく盛大に開催できましたことは、平素格別なご高配を賜っておりますご来賓、関係官庁、並びに関係団体、および各企業のご支援の賜物と、組合員を代表いたしまして深く感謝を申しあげる次第でございます。ありがとうございました。
 さて、年々再々、我が飲食業界を取り巻く経営環境が厳しくかつ険しい中におきまして、全国より組合役職員、そして組合員の皆様の深いご理解とご懇情を仰げる盟友の心を持ちまして、栃木の地に開催されました大会に参加を賜りましたことに、開催県の坂本大会実行委員長をはじめ、役職員に代わり、心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。と共に、本日の大会の開催までに、昼夜を分かたずご尽力とご奉仕をいただきました坂本理事長はじめ組合役職の皆様に、改めまして心から敬意と感謝を申し上げる次第でございます。どうか皆様、ご当地の坂本理事長、組合員の方々に、絶大なる拍手を賜ることをお願いします。
 実は、皆様のお手元にありますこの私の記念誌の挨拶文は4月に作ったものでございまして、その当時の自民党は、国の運営の無力化と自信喪失した、まるで白内障に罹ったような状態でございました。私はそれに対して、嘆きと不満をいっぱい書いているわけでございます。けれども、現在の政局は皆様ご存知のように、小泉内閣の誕生になり、打って変わったような状態になっております。まるで、枯れた木が奇跡によって活き活きと生き返ったような感じがいたします。そして政局が明るくなったように期待するわけでございます。この思いは皆様も一緒だと思います。
 されども、今の小泉内閣が言っておりますように不良債権をはじめ構造改革という問題がございます。皆様ご存知のように、荒治療が行われると思います。起こるであろう、デフレの高波も予測されております。これは覚悟の上で国民が押したわけです。まさにその嵐の前の静けさを感じております。
 起こり来る嵐に耐え、生き残るために、我々飲食業を天職として志す12万有余を有するこの組織が、一層の連帯感を深め、荒波に溺れ流れることなく、頑張っていきたいと思うわけでございます。
 我々は、戦後、大きな幾多の困難にぶちああたってきましたがこれを立派に乗り越え、今日があるわけです。その自信と勇気を喚起するイベントがこの大会の意義であるのです。
 なにとぞ、今日までよくぞ生き残ってきた喜びの祭典と前途に向かって、意志高揚の場となりますよう、この栃木県大会を皆様の志を持ちまして盛り上げていただきますようお願い申し上げ、挨拶に代えさせていただきます。どうもありがとうございました。