第61回 全飲連全国石川県大会
加賀百万石の格調あるもてなし文化に酔う
被災から復興に向かう石川のパワーを全国へ


山口県飲食業生活衛生同業組合 理事長
青木 光海 大会委員長

石川県飲食業生活衛生同業組合 理事長
鍋島 盛雄 大会実行委員長
山口県飲食業生活衛生同業組合 理事長
青木 光海 大会委員長
石川県飲食業生活衛生同業組合 理事長
鍋島 盛雄 大会実行委員長
令和6年元日に起こった能登半島地震により、組合員の多くが被災した石川県。一時は開催が危ぶまれたことが嘘のように、6月26日「第61回全飲連全国石川県大会」が石川県金沢市の県立音楽堂で華々しく開催されました。
パートⅠ 開会式典
能登半島に伝わる民俗芸能「御陣乗太鼓」の勇壮な太鼓演舞のオープニングアトラクションとオープニングムービーの上映で、一気に式典ムードが高まった会場に、青木光海大会委員長(山口県)による「開会宣言」が響き渡りました。
〈大会旗入場〉では、石川県青年部の北山稔副部長の先導で、山口浩志副部長が大会旗を掲げながら入場。鍋島盛雄大会実行委員長(石川県理事長)の手から大会旗が森川進大会会長に渡されました。
パイプオルガンの伴奏で出席者全員による国歌斉唱。続いて、物故者慰霊の黙祷を捧げました。
〈大会実行委員長挨拶〉では、鍋島盛雄石川県理事長より「本年元旦に発生した能登半島地震により、地域の270名を超える多くの組合員が被災し、現在も営業の再開の見通しが立たない状況にあるなど、大変厳しい状況です。災害からの復興、発展を合言葉に本日皆さまをお迎えできたこと。また、皆様から心温まる激励や義援金をいただきましたことに感謝申し上げます。石川県金沢市は歴史と文化の街。新鮮で美味しい海の幸・山の幸を満喫していただける場所。観光を楽しみ石川の情緒や人情を知っていただき喜んでいただければ幸いです」と挨拶があり、今大会開催に当たり尽力されたすべての人に感謝の意を表しました。
〈大会会長挨拶〉では森川進大会会長が、地震被災者にお悔やみとお見舞いを述べ、復興支援への協力の意を表しました。そして、極めて困難な状況下で準備を進めてきた石川県飲食組合に感謝と敬意を述べました。大会事業は、各地の会員の情報交換から要望を組合組織に吸い上げることが目的と話し、著しく変化する社会情勢に対応していくために全飲連の組織が一丸となる必要があると力を込めました。
パートⅡ 表彰式と来賓挨拶
〈厚生労働省健康・生活衛生局長表彰〉19名、〈全国生活衛生同業組合中央会理事長感謝状〉32名、〈全飲連会長表彰〉103名、〈全飲連会長特別感謝状〉は福井県飲食組合鯖江支部が受賞し、表彰されました。受賞者を代表して、石川県組合の徳野外茂男さんが謝辞を述べました。
続いて、岸田総裁のビデオメッセージをはじめ、厚生労働省健康・生活衛生局生活衛生課の諏訪克之課長、馳浩石川県知事、村山卓金沢市長、小森拓郎衆議院議員よりご祝辞を頂戴しました。
「飲食組合の皆さんが、日頃から衛生的で美味しく魅力ある飲食や、地域の方々に健康で豊かな食生活と地域のコミュニティの場を提供し、地域の活性化に貢献している」など、励ましや感謝が寄せられました。
馳石川県知事より、「石川県が昨年全国に先駆け、県庁の中に横断的な組織として食文化推進本部を設置。加賀料理で文化庁重要文化財登録を目指す」ことが伝えられ、食文化推進を担う飲食業にエールを送りました。
続いて村山金沢市長は、「北陸新幹線の石川県全線開通となり、インバウンドを含めたくさんの観光客が訪れています。中でも金沢観光には食を楽しみに訪れる方が多く、日本海の海の幸や部屋の設え、お茶や芸子さんの素囃子などが一体となった金沢の食文化をこの機会に満喫してほしい」と述べました。
パートⅢ 大会宣言
齊藤育雄全飲連副会長(秋田県)により「大会スローガン・大会宣言」が力強く発表されました。全国組合員が一丸となり、組合組織の存在と活性化を図る。文化的価値の追求や社会経済の動向を真剣に考えていく姿勢と、①デジタル化への積極的な取組み。②クレジット手数料率の引き下げの実現。③飲食業のSDGsへの積極的な取組みによる飲食業界の社会的地位の向上をめざす姿勢が強調されました。
パートⅣ 特別プログラム
能登半島地震・災害支援金目録贈呈が行われ、森川大会会長より災害支援金目録が鍋島石川県理事長に手渡されました。
パートⅤ エンディング
前回開催地である熊本県の横山佳之理事長に森川大会会長より感謝状・記念品が贈呈され、横山佳之理事長が謝辞を述べました。
続いて、鈴木洋一全飲連副会長(沖縄県)より、次回全国大会が令和7年6月11日に三重県で開催されることが正式に発表されると、三重県飲食組合の方々が壇上に上がりPRを行いました。大会旗が森川大会会長から三重県の中田正己理事長に渡されました。
最後に今大会の歓迎アトラクションとして、小鼓、大皷、笛や三味線の優れた囃子演奏技術で知られる「金沢素囃子」と芸妓が華麗に舞う「金沢おどり」が披露され、加賀百万石の格調高く優美華麗な伝統芸能に会場が酔いしれました。