売上アップにつながる写真の撮り方
現代は「視覚の時代」と呼ばれています。飲食店においても写真を使った宣伝はますます重要です。「売上アップにつながる写真の撮り方」について、知っておきたいノウハウをご紹介します!
スマホで
簡単
「美味しそう!」と感じさせるコツ 撮影を始める前に決めること
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写真を通して伝えたいことは何ですか?
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撮る前に「想い」を決めましょう(1,000人に尋ねてみました)
1.光の方向
光の方向には「逆光」・「半逆光(斜め45°)」・「サイド光」・「順光」があります。
最もおいしそうな料理写真を撮るために最も適切な光の方向は「半逆光」と66%が答えています。
@逆光16% A半逆光66% Bサイド光12% C順光6%
「半逆光」の写真を撮るときの3ステップ
STEP1 部屋の電気を消す。
太陽光で撮影する場合、重要なことは室内の電気を消して「光の方向」を作ること。夜間の撮影の場合は、別に照明が必要です。撮影用のLEDライトが望ましいですが、一般に売られている電球でも光の方向を作れます。STEP2 光の方向を制御する。
「半逆光」で撮影する方法は2通りあります。
照明を購入し、照明そのものを「半逆光」の位置に移動する。また、太陽光のように移動できない光源で撮影する場合は、撮影者が「半逆光」の位置に移動することで「半逆光」の写真を撮ることができます。
STEP3 レフ板で手前の影を薄くする
レフ板とは、光を反射させる板のこと。「半逆光」で撮るときにも問題があります。それは、手前に影が落ちることです。その影は、レフ板で光を反射させることで薄くできます。
レフ板は、A4の普通紙を2つに折りたたんだものでも効果はあります。反射が弱いと感じたら、表面にアルミホイルを張り付けて銀色のレフ板にしましょう。
2.「光の質」を使いこなす。ポイントは「散光」
例えばリビングに直射日光が入って眩しさを感じたとき、レースのカーテンを閉めると室内の光が柔らかくなります。直射でまっすぐ進んでいた光がレースのカーテンにぶつかり、乱反射して散るからです。「散光」すると写真の印象も柔らかくなります。
散光させる方法には、レースのカーテン以外に、白濁した紙や布を透過させる方法があります。和室の障子を使ってもいいし、インターネットで、「撮影トレーシングペーパー」で検索すれば、1,000円〜3,000円で購入することもできます。
A B 新規客数アップ
柔らかい雰囲気、おしゃれな雰囲気を出したいときの必須スキル
Q:2つの写真をSNSで見たときに、「雰囲気がよさそう」「行ってみたい」と感じる写真はどちらですか?
結果:Aが40% Bが60%
3.食事のイメージが膨らむ写真で売上アップ
Q:「このお店に行ってみたい」と感じる写真はどれですか?
A.うな重のみ 1% B.うな重+箸 4% C. うな重+箸+肝吸い・新香 74% D.うな重+箸+日本酒 13% E. うな重+箸+ビール 6% F.うな重+箸+ワイン 2%
コラム Column
「光の方向」で高級感を出す『光の方向』 だけ変えて撮った2枚の写真。 「それぞれの 肉の値段」 を想定し てもらった際の平均額を見ると、その差は歴然です。
順光で撮った写真Aは、 肉の厚みがよくわかりません 。 そのため、 サイド光+レフ板で撮影した写 真Bとの印象に差が生じ、想定価格に300円以上の聞きがでました。価格の高い料理を撮影する 場合は、 とくに順光は避けましょう。
A.順光 B.サイド光+レフ板
2つの写真を見て想定してもら った 肉1枚 (約 200g)の値段
A.約 2,190 円 B.約 2,540 円
約16%増
●グラスに注ぐドリンクは逆光か半逆光で撮影
ビールなど、透過物(グラスなど)に入ったものを撮影する際も、「逆光」か「半逆光」で撮影しましょう。奥からの光がグラス内で乱反射して中身がキレイに写ります。
A.順光 B.半逆光(後方斜め45°)
コラム Column
すぐに使える効果的なテクニック
●食器とテーブルにコントラストをつける
コントラストをつけた方が目線を引きます。明るい色の食器なら暗い色の背崇に、暗い色の食器なら明るい色の背景にするだけでもコントラス トは作れます。
A.コントラストがない 40% B.コントラストがある 60%
●斜め45°から撮影した写真が最も美味しく見える
いつも斜め45°から料理を見ているからだと考えられます。
「美味しそう!」を誘発したければ斜め45°から撮りまし ょう。
A.斜め45° 54% B.真上 14% C.横 32% ________________________________________
※出典資料:株式会社日本政策金融公庫 国民生活事業本部 生活衛生融資部