冬の感染予防対策に
1時間に2回以上の換気
湿度は40%以上寒さや空気の乾燥が増す季節の到来で、専門家が新型コロナやインフルエンザなどへの感染予防に、換気や湿度管理の重要性を指摘しています。
感染者の口や鼻から出るウイルスを含む飛沫を吸い込んだり、手で触れて体の中に入ったりすることで感染が広がります。北海道大の林基哉教授(建築衛生学)は「室内では換気をすることで、空気中を漂うウイルスの量を減らし、感染リスクを下げられる」と指摘。
林さんによると、新しいオフィスビルなど換気の設備が整っている建物では、必要な換気量は保たれていますが、設備が十分でなかったり大勢が集まったりする場合は、1時間に2回以上窓やドアを大きく開けたり、常に少しだけ開けたりすると効果的。家族が感染リスクの高い場所に行っていなければ、自宅では無理をして換気する必要はないといいます。
また、換気とともに重要とされるのが、湿度管理。湿度が高すぎると飛沫に含まれるウイルスの感染可能な状態が長く続き、低すぎると飛沫が小さくなって空気中を長時間漂うということで、“室内の乾燥を避けて湿度を40%以上に保つ”のが妥当。
米国科学アカデミー紀要に10月に掲載された論文は、夏の強い紫外線はコロナウイルスを不活性化しやすいが、秋や冬は日照量が減るため感染拡大につながるとしています。また、日照の減少は、日光を浴びることで体内でビタミンDがつくられ免疫を高める機能にも影響する可能性がありそうです。(朝日新聞の記事より引用)●効果的な換気の方法
1時間に2回以上、窓やドアを大きく開ける。または、窓やドアを常に少し開けておく。