HACCP衛生管理の導入が義務化
迫られる安心・安全のレベルアップに対応
令和2年度全国6ブロック委員会開催
 

 令和2年度ブロック委員会が、9月24日に大阪府で開催された関西ブロック委員会を皮切りに、11月25日に秋田市で開催の東北ブロック委員会を最後に、全国6カ所で開催。
 全飲連執行部からは亀岡育男会長をはじめ、齊藤育雄事業委員長、深堀達義大会実行委員長、小城哲郎専務理事が出席。全国の組合が抱える課題や各組合が単独で取り組んでいる活動について、報告や審議が行われました。
 その中において11月10日に愛知県名古屋市のストリングスホテル名古屋で開催された、東海・北陸ブロック委員会では、冒頭、開催県の愛知県飲食組合理事長でありブロック長でもある杉浦朝夫氏より歓迎のあいさつがあり、続いて亀岡育男会長のあいさつ、森川進特別顧問より全飲連会長・中央会理事長退任のあいさつがありました。
 ブロック委員会規定により、杉浦ブロック長が議長を務め、左記の議題について審議が行われました。

【議題】(各ブロック共通)

⑴前年度ブロック提案事項経過報告について(小城専務理事より)
⑵本年度ブロック提案事項について(杉浦議長より)
 静岡県・愛知県・三重県・岐阜県・石川県・福井県・富山県の各県より、提出された提案事項について理由が述べられました。
⑶第58回全飲連ぐんま高崎大会の延期について(深堀大会実行委員長、小城専務理事より)今後については、検討段階です。
⑷新型コロナウイルス感染症対策のガイドライン作成と活用について(小城専務理事より)
⑸『HACCP衛生管理マニュアル』作成の報告と活用について(小城専務理事より)
⑹全飲連事業推進について
①出前館特別プログラム(小池事務局次長より)
②JT・ネクシィーズ・ミツウロコ・国民年金基金・中小機構について(各社担当者より説明)

■withコロナの営業対策について

 令和2年度は多くの組合員の皆さんが売上減少にあえぎながらも、消毒、マスク着用、ソーシャルディスタンス、換気、パーテーションの設置、キャッシュレス決済など、新型コロナウイルス対策に奔走されました。
 全国生活衛生同業組合中央会と日本フードサービス協会が協力して「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」を迅速に提示し、全飲連ではそれに基づき『新型コロナウイルス対策マニュアル』を作成し“感染しない、させない店づくり”に役立ててもらおうと、全国の組合に配布しました。
 また、飲食業界ではテイクアウトや出前メニューを増やすことで売上増を図る店舗も見受けられます。そんなとき、自宅やオフィスで食事をする際にスマートフォンやPCから料理を注文できる便利な国内最大級の出前サービス『出前館』を活用するのも一つ。全飲連の組合員のための特別プログラムが用意されています。ブロック委員会で案内していますので、各組合の事務局に問合せご検討ください。(関連記事4ページ)

■「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」義務化に備えて

 HACCP(ハサップ)とは、食中毒など健康被害の原因となる危害要因を科学的根拠に基づいて管理する方法です。より効果的で効率のよい衛生管理ができるため国際的に推奨されてきました。中小規模の飲食事業者は、令和3年6月(予定)までに「HACCPの考え方を取り入れた衛生管理」を実施することが法律で義務化されました。
 そこで、全飲連では『HACCPの考え方を取り入れた衛生管理マニュアル』と『実施記録ノート』をセットで作成し、全国の組合に配布しました。実施にあたっては、「衛生管理計画の策定」「計画に基づく実施」「確認・記録」の3つが重要なポイントとなります。HACCPの衛生管理は、面倒で難しいものではなく、実施することで従業員の作業効率がアップしたり、リスクを軽減できたりするので、店舗にとってメリットは多いといえます。

 


■令和2年度ブロック委員会開催日程(開催順)令和2年11月6日現在

ブロック別 担当組合 開 催 日 開 催 場 所
関  西 大阪府 9月24日(木) リーガロイヤルホテル大阪 13:00~15:00
九  州 宮崎県 10月21日(水 宮崎市 スカイタワーホテル宮崎駅前 14:00~16:00
中・四国 岡山県 10月29日(木) 岡山市 アークホテル岡山 13:00~15:00
東海・北陸 愛知県  11月10日(火) 名古屋市 ストリングスホテル名古屋 13:30~15:30
関東・甲信越 千葉県 11月17日(火) ホテルスプリングス幕張 13:00~15:00
東  北 秋田県 11月25日(水) ホテルメトロポリタン秋田 14:00~15:30