大会開催のご挨拶
時代変遷に対応すべく飲食業界の振興発展を

第43回全飲連全国兵庫県大会会長
全国飲食業生活衛生同業組合連合会会長

田 中  清 三

 全国組合役員並びに組合員の皆様におかれましては時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
 平素は当連合会の運営につきまして格別のご支援、ご協力を賜り全国役員一同厚く御礼申し上げます。
 本日は、古くからの文化と歴史、海に囲まれた国ここ神戸市にて開催させていただきました、第43回全飲連全国兵庫県大会に全国各地よりご参加いただき、厚く御礼申し上げます。またご来賓各位におかれましても公私ご多用の中、ご臨席賜わりましたこと衷心より重ねて厚く御礼申し上げます。
 申し上げるまでもなくここ神戸市においては平成7年1月16日未明、阪神・淡路大震災において想像を絶する被害を受け、全国各地より多大な暖かいご支援の中、完全復興に専念し本年で10年が経過いたしました。
 数年前よりこの復興10年の節目にあたり、本年この開催を全国理事会において決定をさせていただき、地元役員一丸となりその準備に奔走いただき本日を迎えましたことは、当時大会委員長、近畿ブロック長でありました私自身万感の想いでございます。
 更には昨年の風災害や中越地震災害にあたりましても、全国から義援金をいただき被災地へ寄贈させていただきましたこと、改めて御礼申し上げますとともに、本年3月発生の福岡西部地震においても、被災された方々に対しまして心からお見舞い申し上げさせていただきます。
 さて、飲食業界を取り巻く経営環境は、依然厳しく景気好転の兆しが見えるものの、まだまだ国民の消費拡大には至らぬものと考えられます。
 全飲連といたしましても、業界を取り巻く諸問題に対して昨年の三位一体の改革では地方への税源移譲の反対運動の成果をあげ、更には昨今の食の安心安全に関する消費者意識の急速な高まりに対応しながらも、飲食業の標準営業約款制度の創設等、厚生労働省はじめ全国指導センターの支援を受け本年11月登録業務開始されることとなりました。
 また今国会の最重要課題であった郵政民営化法案では、関連して政府系金融機関の整理統合問題で生活衛生営業関係融資制度の存続を求め、現在も運動を展開しており、近年の特に組合員のメリットの構築に最善の努力を行い、併せて未組織県の設立及び組織拡充強化に今後も取り組む所存であります。
 こうした社会経済、飲食業界の厳しい状況下にあって、第43回兵庫県大会を開催させていただいたことは誠に有意義なものであり、大会実行委員長の三輪理事長を中心に役職員の皆様方が一丸となり、日夜を分かたず今日まで開催準備に専念いただきましたことに深く敬意を表するところでございます。
 どうか、震災復興を見事に遂げた被災地ここ兵庫の会員の皆様にご声援をいただくと共に、本大会を契機に時代変遷に対応すべく飲食業界の振興発展、組合員の皆様方の経営の安定と繁栄に私ども全飲連も全力を傾注する所存でございます。引き続きご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、ご参会の皆様方の一層のご発展、ご健勝を心から祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。